安定した高速5GHzのWi-Fi接続ができるルーター
今回は、約7年ぶりに購入した無線LAN(Wi-Fi)ルーター、バッファロー社製の『AirStation WSR-2533DHPL2-BK』についてレビューをしていきたいと思う。
なぜ購入ルーターの交換をしたか
理由は「家のネット接続環境を改善したかった」からだ。
今年、日本中でテレワークが普及した影響で日中のトラフィックが激増。
深夜以外は「の~っそり」とした動きになり、昼と夜は接続不良が多発したためついにギブアップ。
(※NTT東日本の営業の方に聞いたところによると、日中トラフィックは以前の10~20倍くらいに激増したとのこと。そりゃつながらなくなりますね。)
プロバイダーの変更も検討したが手間がかかるので、まずは比較的手ごろなWi-Fiルーターを交換してみることにした。
購入するにあたって必要な機能
無線LANルーターに求めるスペックは以下の通り。
3LDKに電波が届く範囲
「自宅間取りが3LDK」なため、この範囲に十分届く出力が欲しい。
接続機器台数は4台以上
我が家の接続機器は以下の通り。
我が家の接続機器・端末
- スマホ 2台
- ノートPC 3台
- デスクトップPC 1台
- PS3 1台
- Fire TV Stick 4K 1台
- カメラ 1台
同時動画再生数は多くても4台なので、4台同時接続対応していれば十分のはず。
本体サイズ
現在はテレビ裏のスペース(奥行10cm)程度のところに収納している。
ちょうど家の中心付近に設置できているため、今後も同じ場所に設置したい。
アンテナが付いたり、本体が大きくなったりするとテレビの後ろから飛び出てしまうのでNG。
Wi-Fi規格
契約回線→1Gbps のため、Wi-Fi6は不要。
マンション回線なのでこれまでのWi-Fi5規格で、5GHz接続、平均300Mbps程度出てくれればと思う。
(300Mbpsくらいの速度が出ていれば、動画やデータのダウンロードもスムーズなため)
価格
予算は1万円程度。
無線LANルーターは接続規格の更新が早く製品サイクルが短い。
というように、短い期間で新製品を購入した方がWi-Fi規格更新の恩恵を受けやすい。
購入したのはバッファロー製『AirStation WSR-2533DHPL2-BK』
いろいろ悩んだ結果、今回購入したのはバッファロー製の『AirStation WSR-2533DHPL2-BK』。
価格コムの口コミが良いNEC製の無線LANルーター群にも興味があったが、テレワーク需要の高まりのせいか(業務用品で仕入れる際は、はなぜかNECが多いので)、在庫ゼロ。
以前もバッファロー製だったこと、価格や性能面からみて本製品に決定した。
購入時入っていたもの
外装はシンプルな段ボール。
内容物
- 無線LANルーター本体
- スタンド
- LANケーブル
- アダプター
- 説明書
ちなみにLANケーブルは「CAT:5E」の平均的なモノ。
ネットワークスピードが格段に速くなった
何の設定の変更もせず計測した結果が「370Mbps」。
もともとはどんなにルーターに近づいても80Mbpsしか出ていなかったことを考えると、4~5倍近い速度が出ていることに感動。
動画のダウンロードスピードが23倍に
回線速度が早くなったことでの一番の恩恵は「大容量データダウンロードの高速化」。
Amazonプライムビデオの動画ダウンロードを例にしてみると
最高画質(約1.0GB)ダウンロード時間
- 旧ルーター:184秒
- 新ルーター:8秒
なんとその差「23倍」
見た目の接続スピード以上に、体感速度が速い。
出勤や家族のお出かけ直前に動画のダウンロードを開始しても、十分間に合うようになった。
技術革新をもろに体感。
ネットワークスピード(回線速度)ヒートマップ
実際に自宅のいろいろな場所でネットワークを拾って、どこでどのくらいのスピードが出るのか、その変化を確認してみた。
接続条件
時刻:双方とも午後14:00~15:00の間
機器:契約回線や使用しているLANケーブル等の機器はそのまま流用。
純粋にルーターの能力の差で接続スピードの変化を測定した。
旧ルーター(2.4GHz接続)
最大速度:80Mbps
最低速度:1Mbps以下
ヒートマップの通りルーターの近く以外ではあまりスピードが出ていなかった。
主たる生活スペースでの使用は問題ないが、それ以外の場所では接続に難がある。
特に「キッチン」は食器洗い中、「お風呂」「寝室」はリラックスタイムとして音楽、動画視聴を楽しむためWi-Fiは必須だったが、よくプツプツ切断されていた。
新ルーター(5GHz接続)
最大速度:400Mbps
最低速度:34Mbps
改めてヒートマップを作成してみると、目を見張るほどの速度向上。
ルーター周辺では400Mbps、玄関やバルコニーの端でも34Mbps以上を出せるようになった。
先ほど課題だった「キッチン」「お風呂」「寝室」でも200Mbps以上を安定して出せるようになり、接続不良から解放された。
夫婦ともにテレワークとなっても、ダイニングテーブルとワークスペースまで300Mbps以上の電波が安定供給されているため、非常に快適だ。
買ってよかったポイント
設定の引っ越し機能がかなり便利
これまでルーターの交換はプロバイダー情報の再入力や、各端末で新SSIDへ対応する必要があった。
今回は本ルーターの「無線引っ越し機能」を使用することで、非常に簡単に設定を引き継ぐことができた。
「AOSS/WPS搭載機」であれば、他社ルーターからも設定引っ越しができるのも、懐が広い。
サイズがちょうどよい
サイズは「タテ×ヨコ×幅=160×160×37mm」ほどで、以前のものとほぼ同じ。
アンテナ付きの大型ルーターに比べ、薄く、軽く、小さいため予定通りテレビ裏に収納することができた。
サイズは小さめだが発熱もなく、安定している。
価格が手ごろ
価格は7,000~8,000円前後。
Wi-Fi6対応の安定ルーターだと15,000~30,000円ほどかかる。
必要十分な機能と便利さが搭載された本機は、非常にコスパが良いと感じる。
同時接続数
「MU-MIMO」に対応し、最大4端末の同時通信が可能。
我が家では最大4台がストリーミングサービスを同時に使用することがあるため、この機能はうれしい。
これ以上の接続数となると、価格は上がり機種も限られてくるためこの辺りが妥当なところ。
ちなみに、
「スマホ×2台」
「ノートPC(Surfacebook2)×1台」
「Fire TV Stick 4K×1台」
の合計4台でYOUTUBEの「1080p60fps」に接続してみたが、カクつきなく快適に動画再生することができた。
まとめ
今回はバッファロー製の無線LANルーター『AirStation WSR-2533DHPL2-BK』を我が家に導入した結果を紹介した。
これまで使用していたルーターとは比較するのもおこがましいほどの性能アップとなり、改めて無線通信の進化を感じた。
これだけの性能であるにもかかわらず、こなれた価格で販売されているというのもかなりうれしいポイント。
このまま故障なく稼働してくれていれば、しばらく我が家の通信環境は安泰。
家の隅々まで行き届いた高速インターネット網の恩恵を、親子ともどもありがたく享受することができる。
非常にオススメの一台だ。
次世代通信が普及し、機器も安くなってくる数年後までしっかりとバトンをつないでくれることを祈って、このレビューを締めくくりたいと思います。