「音質に妥協はいらない」
「一度聴いたら、もう戻れない。」
ゼンハイザーらしい自信たっぷりなキャッチフレーズは『MOMENTUM True Wireless2』のためのもの。
私は初代「SENNHEISER MOMENTUM True Wireless」を約1年使用してきた。
初代を初めて耳にした時、ケーブルから解放されたことに感動し、ワイヤレスにもかかわらず臨場感あふれるサウンドに驚いたものだ。
それから一年満を持して発売された、二代目『MOMENTUM True Wireless2』は初代の弱点を克服し、さらに強みを伸ばしてきたと感じる。
今回はゼンハイザーのトゥルーワイヤレスイヤホン「 MOMENTUM True Wireless2」をレビューしていこうと思う。
ちなみに姉妹品のワイヤレスヘッドフォン「MOMENTUM 3」のレビューはこちらから。
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最高の音質。耳が幸せになるワイヤレスヘッドフォン、ゼンハイザー『MOMENTUM 3』をレビュー
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主な使用環境
私がワイヤレスイヤホンを使用する環境は
- テレワークでの作業中
- 通勤中や仕事の休憩中
- キッチンでの料理中、洗い物中
- 掃除器をかけているとき
- 洗濯物を干しているとき
など、仕事中から通勤、家事中のBGMとして、非常に多くの状況で使用している。
私の生活の中にすっかり溶け込み、すでに「なくてはならないもの」となりつつある。
では、ここからは「 MOMENTUM True Wireless2」の「気になるポイント」と「おすすめポイント」を紹介していきたいと思う。
気になるポイント
まずはマイナスポイントから紹介していこうと思う。
価格が高い
気になるポイントはただひとつ、価格が高い。
もちろんノイズキャンセリングや、バッテリー持続時間の改善、音質の改善、Bluetooth5.1対応など昨年の初代に比べかなりグレードアップしたため、仕方がないともいえる。
毎年出てくる各社製品の中で、いつもダントツの最高価格。
ヘッドフォンメーカーの誇りを感じさせる価格設定だけが唯一のマイナスポイントではないだろうか。
おすすめポイント
ここからは「 MOMENTUM True Wireless2」のおすすめポイントを紹介していく。
バッテリーが長持ちするようになった
まずよくなったところは、バッテリーが長持ちするようになったこと。
バッテリー持ち比較
初代 : 本体バッテリー4時間、ケース合わせて12時間
2代目 : 本体バッテリー7時間、ケース合わせて21時間
バッテリーがないと使えないのはワイヤレスイヤホンの急所。
初代はこまめに充電しないとふとした瞬間にバッテリー切れを起こすことがあった。
バッテリーの充電をいつも気にしなければならないことが少し不満で、今回2代目に買い替えた理由の一つでもある。
2代目はこのバッテリー持ちの時間が大幅に改善され、多少のことではバッテリー切れを起こさない。
「気が向いたときに充電すればO.K.」になってくれたことが何よりもうれしい。
ノイズキャンセリングが快適
アクティブノイズキャンセリングが効くことで、外遮音性が高まった。
ノイズキャンセリングを聞かせた瞬間に「シン…」と周囲が一気に静まり返るのは何とも言えない快感。
また、他社製品のような耳に「ツン」とするようなノイズキャンセリングではく、自然な効き心地。
ノイズキャンセリングがテレワーク(自宅)で威力を発揮
本来は 通勤中に音楽を聴くためを聞くためにも使用するが、新型コロナ対策のためほとんど自宅でテレワークとなり、通勤中はたまにしか使用しない。
おかげで、「静かなカフェ」よりももっと静穏性が要求される「子どもが騒ぐ家の中」という、かなりの悪環境でノイズキャンセリングの動作テストができたことはプラスだった。
実際子どもたちがテレビを見たりドタバタしていても、あまり気にならないくらいノイズキャンセリングが効いていた。
「テレワークになっても子どもがいて仕事にならない」という悩みを持っている方は、ノイズキャンセリング機能の付いたイヤホンやヘッドホンがその悩みを解決してくれるかもしれない。
ワイヤレスとは思えない美しいサウンド
ゼンハイザー製品の一番の魅力は美しいサウンド。
高音から低音までバランスと調和のとれた、とても耳当たりの良い音楽を奏でてくれる。
例えばBoseのように低音を大幅に強調し、ダイナミックに表現するわけではなく、忠実に美しく表現。
(Boseは家庭内のスピーカーとして愛用しており、開放的な場で使いたい音質かなと感じている)
料理でいうなら、Boseは最後にソースで仕上げるフレンチ、ゼンハイザー素材の味を生かした和食。
映画などの迫力のある場面であればBoseだが、流麗な音楽中に身をゆだねたい場合はゼンハイザー。
多くの人が感動するサウンドを追求するする姿に、いつも心を惹きつけられる。
音の広がりを感じる
音の広がりを感じられ、サウンドに臨場感と迫力が増したと思う。
オーケーストラなど人居場所で演奏される音楽や、映画などの「右から左に抜けていく車の音」等は、かなりよく表現されている。
タッチパネルの反応が改善
MOMENTUM True Wireless2は初代同様、本体横のロゴ付近をタッチすることで音量や再生をコントロールする。
初代では、パネルタッチ後「半秒」ほどたって反応していたため、もどかしさを感じていたが、それもしっかり改善。
パネルに押した瞬間にしっかりと反応することで、操作性が大きく改善されたと思う。
防水機能向上にも満足
防水に関してもIPX4対応のため、多少の湿度くらいなら問題ない。
家にいる際の(唯一の)リラックスタイムのお風呂は、少しでもリラックスしたいためBGMを聴いたりしながら入ることが多い。
多少汗をかきながらお風呂に入っても故障することはない。
本体が軽くなった
サイズが直径2mm小さくなったことで耳のの中でのおさまりが良くなった。
重量感も僅かながら軽減され、装着した時耳から外れにくくなった。
色を選択できるようになった
初代は黒だけだったが、本機では白と黒を選べるようになった。
白と黒うち、なぜ黒を選んだか。
理由は、いつも使っている高品質イヤーチップ『コンプライTsx-200』が黒しか販売されていないため。
全体的なバランスを考えると、本体も黒にしてカラーを合わせた。
まとめ
「SENNHEISER MOMENTUM True Wireless2」は高額な商品だが、私にとってはその価格に見合った快適性や音質を提供してくれる優れた商品であると思う。
製品としてのつくりも堅牢で、いたってシンプルな見た目も普段の生活の中によくなじんでいる。
美しくバランスの良い音質。ドイツ製品らしいシンプルで、無駄のない造形美。
仕事、旅、リラックスタイムなど様々なシーンを、これからも素敵な音楽で彩ってくれるはず。
Bluetoothワイヤレスイヤホン最高の音質を求める方へ、私はこの『MOMENTUM True Wireless 2』をおすすめします。