ビザスクって何?
ビザスクは、スポットコンサルティングを提供するプラットフォームのこと。
私が登録している「ビザスクlite」では各業界や専門知識を持つエキスパートとその知識や経験をヒアリングしたい企業をつなぎ、インタビューやヒアリングを実施してます。
私もこの半年くらい、過去所属していた業界のアドバイスを月に数件行うようになりました。
今回は、実際にビザスクを使用してスポットコンサルを受けた経験から、ビザスクの使い方や案件内容、案件受注につながるアプローチ方法などをまとめていきたいと思います。
ビザスクのクライアントが求める人ってどんな人? ➡ ニッチな業界・職種のエキスパート
それでは実際に受注したり、ビザスクサイトに掲載されているコンサル案件から、クライアントが求める傾向をまとめてみました。
例えば以下のような案件ジャンルが多い印象です。
ビザスクに多い案件のジャンル
- ニッチな業界(業界に所属する人が少ない)
- ニッチなジャンル、職種(商品知見を持つ人がすくない)
- 異業界・異職種に転職が少ない、接点が少ない(業界の外に情報が出てこない)
関係者が開発経験者が少ない業界だったり、経験者が業界の外に出てこない、少し閉鎖的な業界や職種の情報が欲しいという方が多い印象ですね。
通常の人脈では出会えない業界・職種のエキスパートの意見をもとに、マーケティングや商品開発を行いたい企業が案件掲載をしているイメージです。
私の場合、職種のバックグラウンドが少し特殊な業種(①)なこと、外部企業と関係が薄い職種(③)なので、そのあたりをポイントにしてインタビュー依頼が来るのではと思っています。
どんな人にマッチする? ➡ 副業スポットコンサル(短期)○ 長期案件は✕
ここからはビザスクにマッチするのはどのような方か、についてお話ししていいきます。
結論から申し上げると、下記のような方におすすめ。
ビザスクにマッチする方
- 副業としてスポットコンサル(短期)を希望する方
※長期案件はほとんどありません。
ビザスクはそのコンセプト上「インタビューを通じて知見を得たい企業と、その需要にこたえる能力のあるエキスパートのマッチング」が主サービス。
そのため、案件は「ほぼすべて1回1時間~数時間程度のインタビュー形式」です。
フリーランスなどで長期業務委託案件を探している場合は、別サイトの利用がおすすめですね。
ビザスクのメリット・デメリット
クライアント側のメリット:
短時間で専門的な助言を得られる。
広範囲の業界や分野から専門家を選べる。
柔軟なスケジュールでコンサルティングが受けられる。
コンサルタント側のメリット:
自分の知識や経験を活かして収入を得ることができる。
様々な企業やプロジェクトに関わることで、新たな視野を広げることができる。
フレキシブルな働き方が可能。
クライアント側は専門的見地を手軽に手に入れられることがメリット。
コンサルタント側はこれまでの経験を活かし報酬が得られることと、「自分自身の意外な価値」に気づけることがメリットだと思います。
ビザスクのデメリット
利用者側のデメリット:
高品質な助言を得るためにはコストがかかることがある。
期待に応える専門家を見つけるのが難しい場合がある。
登録者側のデメリット:
定期的な収入を保証されていない。
プロジェクトによっては専門知識が十分に活かされないこともある。
案件の種類は3つ アンケートから、「 セルフマッチングインタビュー 」を目指して!
ビザスクの案件は基本的に下記の3つ(+1つ)。
実際に受注したスポットコンサル案件
- フルサポートインタビュー (50,000円~)
- セルフマッチングインタビュー (15,000円~)
- 有料アンケート (3,000円~)
+スポットコンサル前の事前アンケート (無料)
①②がビザスクの基本サービス(企業とエキスパートのマッチング)部分となるため、報酬も高くなります。
アンケートに答えると「 セルフマッチングインタビュー 」につながる可能性あり
ビザスクに登録していると、自分が回答できるジャンルのアンケートが届くことがあります。
- ③有料アンケートへ回答 → ①②へつながる
- スポットコンサル前の事前アンケート(無料)への回答 → ②につながる
印象です。
アンケートが届いたら、まずは回答してみましょう。
ここから セルフマッチングインタビュー につなげていくのが、一番の近道だと思います。
実際に受注した案件を徹底解説
ここからは、実際に私が受注した案件にについてご解説していきます。
受注件数_登録開始から6か月で18件
まず受注件数ですが、ビザスクに登録して約6か月で18件ほど案件を受注しました。
多い月は10件程度の受注があったこともありますので、みなさんのこれからの参考にしてみてください。
(私のようなフルタイムサラリーマンだと、月8~10件くらいがギリギリ調整できる数です。)
受注数の増え方_件数はだんだん増えていく
実は、案件は均等に来るわけでなく少しずつ増えていいきました。
ビザスク登録後6か月で受注した案件数と内容は以下の通り。
時期(登録後) | 受注件数 | 案件内容 |
---|---|---|
1ヵ月目 | 0件 | 無し |
2ヵ月目 | 1件 | ・有料アンケート |
3か月目 | 2件 | ・有料アンケート ・セルフマッチングインタビュー |
4か月目 | 2件 | ・有料アンケート ・セルフマッチングインタビュー |
5か月目 | 5件 | ・有料アンケート ・セルフマッチングインタビュー ・フルサポートインタビュー |
6か月目 | 8件 | ・有料アンケート ・セルフマッチングインタビュー ・フルサポートインタビュー |
※対象は報酬が発生する案件のみを対象としています。
最初の3か月は「こんなもんかな?」と思いながらアンケートに答えていました。
が、3か月目あたりで初めて セルフマッチングインタビュー の依頼が届き始め、その後も少しずつ増えていくイメージです。
コンサルタント評価はないけれど、内部評価はある?
ビザスクは他のサイトと違いコンサルタントの評価が掲載されていません。
ただ、受注タイミングは期間の後半になるほど増えていっています。
特に、報酬額が大きくなるフルサポートインタビューは初期には全く来ず、数件の案件をこなした後に届くようになりました。
案件が増えた理由は詳しくはわかりません。
クライアントからのレビューで内部的に評価が上がったのか、それともプロフィールのブラッシュアップをしていたことでクライアント側の目に留まるようになったのか。
ただ、「少しずつ案件増える ➡ 頑張った結果を評価される」と感じられるのは純粋にうれしいですね。
受注案件の詳細_主力のインタビューは30,000円程度から
受注した案件の内容や報酬は、下記の通りです。
案件種別 | 内容 | ジャンル | 時間 | 件数 | 報酬 |
---|---|---|---|---|---|
フルサポート インタビュー | ビザスクスタッフのサポート付きのインタビュー (1対複数) | ・システム開発企業比較 ・DXプラン | 1時間 | 2件 | 50,000円~ |
イセルフマッチング インタビュー | 企業担当者とのインタビュー (1対複数) | ・システム運用経験 ・DXコンサル経験 ・企業運営プラン | 1時間 | 7件 | 30,000円~ |
有料アンケート | 企業側から提供されたアンケートへの回答 | ・システム運用経験 ・DXコンサル経験 | 30分 | 11件 | 4,000円~ |
スポットコンサル前の 事前アンケート | 企業側から提供されたアンケートへの回答 | ・商品開発プラン ・企業運営プラン | 10分 | 20件 | 0円(無料) |
私は基本インタビューフィーを30,000円程度で提示しています。
積極的にアンケートに答えていると、結果このくらいの受注実績になりました。
最近ではDXやシステム運用について、企業様が販売したいと思っているシステムのユーザー側の評価などが多いですね。
やはり導入検討中のシステム評価や自社製品への率直な評価を事前に仕入れることで、「失敗しずらい計画」をつくれるのは担当者としては安心です。
誰かの困りごとに私の経験が生きることは、大変うれしくありがたいことです。
受注量急増のための2つのこと 「プロフィールは職務経歴書レベルに」「事前質問へは120%で応える」
数いるコンサルタントの中から選ばれるために、私がやっていること。
それは「プロフィールは職務経歴書レベルに」「事前質問へは120%で応える」。
この二つを徹底してから、案件受注量が一気に増えました。
【安心してもらう】プロフィールは職務経歴書レベルで仕上げる
先ほどのお話の通り、ビザスクにはWeb上でパッとわかる「コンサルタントの評価」がありません。
そのため、クライアント企業がインタビュー相手を決める際に確認できる情報は、コンサルタントのプロフィールのみ。
だからこそ、プロフィールを充実させて「その道の専門性を持っていること」「安心して相談できる」など、自信のイメージをリアルに描いてもらえるようにするのがポイント。
内容は「職務経歴書」を要約したレベルまで書き込んでおくのがおすすめです。
プロフィーに書いておきたいこと
【自分の専門性について】
- 業種軸:どの業種で働いてきたか(例:IT、メーカー、商社等)。
- 職種軸:そんな職種で働いてきたか(例:開発、デザイン、営業、経理等)
- レイヤー軸:どの業務レイヤーで働いてきたか(例:メンバー、チームリーダー、マネージャー、役員等)
【自分の専門性を発揮できる経験・バックグラウンド】
- いつ頃
- どの企業のどの業務レイヤーで
- どようなプロジェクト、業務を行ってきたか
- どんな結果を生み出したか
「私はこんな人ですよ」と先に開示しておくことで、相手に安心感を持ってもらってください。
直接会ったことのない方とのやり取りは「まず、自分から」のスタンスが大切です。
事前質問へは120%で応えよう
ビザスクでは、クライアントからインタビュー前に質問事項が届きます。
この時必ず確認されるのが下記の3つ。
質問事項 | 内容 |
---|---|
①インタビューの背景 | なぜ、このインタビューを実施しようとしているか 例:新規サービスの開発に向けた市場調査、新システム導入のため既存利用者の口コミ確認 |
②インタビュー時に相談したいこと | インタビュー時の具体的な質問内容 例:新規サービスの事業計画書へのコメント、システム別のメリット・デメリット比較コメント |
③確認したいこと | 事前にコンサルタントへ確認しておきたいこと 例:相談したいことについての専門性、今回のインタビューにおいて活かせるこれまでの経験 |
ここでポイントとなるは「 ②インタビュー時に相談したいこと 」「 ③確認したいこと 」の二つ。
私たちはこんなことを聞きたいんだけれど、本当に答えられる?
と聞かれているんですね。
「プロフィールに書いてあるのに!」と思われる方もいるかもしれませんが、必ずこの質問は来ます。
理由は一つ、「この人と希望通りのインタビューを進められるか」を確認したいためです。
プロフィールだけでは「どんな人かはわからない」
ビザスクは専門家コンサルタントにインタビューできるプラットフォームですが、実際コンサルタントの質や対応できる内容はまちまちです。
例えば、実務オペレーション改善の質問をしたいクライアントが、オペレーション経験が薄いマネジメント層にインタビューをしても思った回答は得られません。
また、経験や専門性が高くても、「コミュニケーション力が低い」と、1時間の中で必要な情報を聞き切れない場合もあります。
プロフィールで「業種」「職種」「専門性」は絞り込めても、「本当にこの人は自分たちの課題を解決してくれる人なのか」がわかりにくいのが実情です。
そのため、インタビュー前に事前質問して、その方の専門性と柔軟な対応が可能なのかを確認しています。
クライアントは「失敗したくない」と考えている
そもそもそのお金は、自部門で予算をとった会社のお金。
クライアントは1時間数万円という安くはない金額を支払います。
このとき私のようなサラリーマンは、おおむねこう考えるのではないでしょうか。
「失敗したくない」 と。
その失敗したくない気持ちに先回りし、不安を解決してくれる方。
可能な限り失敗可能性が低い方にインタビューをお願いしたくなるのはとても自然なこと(私もそうです)。
だから、ファーストアプローチで相手の期待を超えていきましょう。
「ダメな回答」と「案件受注できる回答」の例
ダメな回答例と、良い回答例はこのような感じです。
(以下のダメ回答例はクライアント様と自身のフィードバックを行ったときに「どんな回答の方を見送ったかを」伺ったものです。)
ダメな回答例
【 インタビュー時に相談したいこと、確認したいこと 】
新規企画のプロトタイプについて、〇〇様のご経験をもとにインタビューをさせていただきたいと思っています。
企画案は「△△△△△△ 」となっておりますがご回答いただけますでしょうか。
また、こちらにご回答いただけるご経験について、事前にお知らせ頂けますでしょうか
よろしくお願いいたします。
【回答】
私はもともと〇〇株式会社で部長経験があります。
質問の内容にはおおむね回答可能です。
よろしくお願いします。
これだと「自分はこんな大きな会社で部長職だったのだから回答できるのは当たり前ですよ。わかりませんか?」という、なんとも言えないプレッシャーを感じますね。
専門性的には問題ないのでしょうが、個人的にはコミュニケーションが上から目線になり思ったようなインタビューができないのではと、一抹の不安が残りますね。
即なくとも、私は自分の会社の上司やお取引先様がこの雰囲気だとちょっと辛いです・・・。
では逆に良い回答例はこのような感じです。
(私は、基本このスタンスで90%くらい受注できております。)
案件受注できる回答例
【 インタビュー時に相談したいこと、確認したいこと 】
新規企画のプロトタイプについて、〇〇様のご経験をもとにインタビューをさせていただきたいと思っています。
企画案は「△△△△△△ 」となっておりますがご回答いただけますでしょうか。
また、こちらにご回答いただけるご経験について、事前にお知らせ頂けますでしょうか
よろしくお願いいたします。
【回答】
ご連絡いただきありがとうございます。
この度は、インタビューをご検討くださりありがとうございます。
簡単に私のこれまでの〇〇経験を下記させていただきます。
【A社】
・部署:〇〇〇〇
・担当範囲
〇〇〇〇
〇〇〇〇
【B社】
・部署: 〇〇〇〇
・担当範囲
〇〇〇〇
〇〇〇〇
【インタビュー時に時に相談したい事】
ご質問内容に対し、以下の通り回答いたします。
→〇〇〇〇〇〇〇〇
【確認させていただきたい事】
・知見のある事業の規模 → 〇〇〇〇〇〇〇〇
・知見のある事業の経験 → 〇〇〇〇〇〇〇〇
以上簡単ではございますが、ご確認いただければ幸いです。
経験や事業規模についてはプロフィール内容の中から必要なものを抜粋し要約。
わかりやすく伝えます。
特に大切にしているのは「インタビュー時に相談したいこと」への回答。
相談したいことに対しての回答をここでしてしまいましょう。
「フィーが発生する前に回答しちゃうの?」
と思われるかもしれません。
でもここでは、まずこちらから先にクライアントが必要とするものをお渡ししてしまいましょう。
実際のところ、クライアント側がインタビューしたい質問はこれ以外にもたくさんあり、その中の1~2つが質問として記載されています。
ここでしっかり回答し、「これ以外の質問をたくさんしても回答もしてくれそう」と思ってもらい、自身が信用に足る人間だということを積極的に伝えてください。
逆に、このタイミング以外でクライアントとコミュニケーションをとることはできません。
こちらにとっても一発勝負です。
いつも「オーディション」のつもりで
たったのメールの一往復で、「私はあなたに貢献できます」と伝え信用を勝ち取る必要があります。
常に「オーディション」のつもりで
数万人のコンサルタントの中から、私を選んでもらうんだと。
私に頼んでくだされば、決して損はさせないと。
そういう気持ちで臨めば、ダメ回答のような回答にはなりませんよね。
まとめ 誰かからのありがとうは、意外とうれしい。
ここまでビザスク内容や副業案件、案件受注方法等をお話ししてきました。
自身のこれまでの専門性やスキルがマッチすれば、月に数回インタビューで数万~10万円程度の報酬をいただくことも可能です。
一方で、副業全般に言えることですが、ビザスクでの活動は普段の仕事の関係とは関係のないところで行なわれます。
自分という個人が評価され、インタビューが成功すれば純粋に感謝の言葉をいただきます。
これがとても新鮮です。
自分の経験が少しでも誰かの役に立った実感は、なかなか得難いものです。
初めてお会いしたクライアントの悩みが少し減り、明日の仕事が少しうまくいくといいなと。
副業が自分の心に元気を与えてくれ、ライフワークのように楽しめるようになるといいなと思っています。