テレワークも増え、自宅のデスクで仕事をしていると一つ困ったことが。
「ビジネスチェアのキャスターがフローリングを傷つける」
わが家は賃貸なので、これはかなり大きな問題。
フローリングを傷つければ敷金がかかるし、階下の方々に騒音を響かせてしまう可能性もあります。
そのため、「防キズ」「防音」のため、タイルカーペットで床を保護することにしました。
今回は、サンゲツの業務用タイルカーペット『NT-702』をワークスペース用にDIYしたので、必要なモノ、DIYの手順などをご紹介していきます。
課題:デスクチェアのキャスターでフローリングに傷がつく、ゴロゴロうるさい
テレワーク用にデスクチェアを購入したのですが、キャスターがゴロゴロとうるさかったり、フローリングが傷つけてしまうのではと不安に。
簡易的なカーペットを購入して試してみましたが、すぐにめくれあがってしまい使い物になりませんでした。
なので、今回はタイルカーペットを床にしっかり密着するようDIYしてみようと画策。
より快適なワークスペースを目指して商品選びを重ねました。
結論:ワークスペース用には業務用タイルカーペットがおすすめ
今回のDIYはサンゲツの業務用カーペット『NT-702』を使うことにしました。
理由は5つ。
『NT-702』を選んだ理由
- コスパが良い
- メーカーの信頼性が高い
- 高い耐久性
- ズレない、めくれない(ダイソンでも大丈夫)
- 好きなスペースに配置できる
家庭用タイルカーペットに比べ、業務用タイルカーペットはコスパに優れています。
(シンプルな分や安く提供されています。)
キャスターを強く押し付けても跡が残らないので耐久性も高く、重いので裏面をテープで固定すればズレたりめくれたりもしません。
また、既製品と違い、好きなスペースに必要な分だけ設置できるのもいいところ。
ワークスペース用には業務用タイルカーペットがぴったりなんです。
タイルカーペットで解決した悩み
- デスクチェアのキャスターでフローリングが傷つく
- キャスターの音が下の階に響く
- カーペットがずれる
こんな方におすすめ
- ズレないカーペットが欲しい
- 賃貸でタイルカーペットを張りたい
- テレワーク用のワークスペースをつくろうとしている
- 耐久性に優れたタイルカーペットを探している
- 欲しいサイズのカーペットが無かった
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サンゲツ『NT-702』スペック
サンゲツから発売されているタイルカーペット『NT-702』は、ナイロン地の業務用のタイルカーペット。
業務用品のため、耐久性に優れデスクチェアのキャスター対策として十分な強度があります。
仕様
商品仕様 | |
組成 | 原着ナイロン |
サイズ | 50×50cm |
厚さ | 6.5mm |
パイルの長さ | 3.5mm |
パイル形状 | ループ |
パイル密度 | 1/10G×8.8ST |
用途 | 重歩行 |
置き方 | 市松 |
『NT-702』のおすすめポイント
ここからはサンゲツのタイルカーペット『NT-702』のおすすめポイントを紹介。
①コスパが良い
まず第一に、業務用カーペットは家庭用カーペットにに比べコスパが良い。
デザインがシンプル、かつ、歩行用に特化しているため価格が低く抑えられています。
家庭用と業務用の違い
家庭用 | 業務用 | |
価格帯 | 500~1000円 | 250~1200円 |
デザイン性 | カラフル | シンプル |
質感 | 肌触りが良い | 少し硬い |
重さ | 軽い | 重い |
耐久性 | 低い | 高い |
ズレやすさ | ズレやすい | ズレにくい |
施工方法 | 簡易:床に並べるだけ | 強固:テープやボンドで止める |
裏地 | 吸着素材 | ポリ塩化ビニル |
上の表を見てわかるように、家庭用は最低価格が高いです(安いものがない)。
デザイン性が高く、手触りをよくするためどうしても価格が高くなりがち。
一方、業務用カーペットは、
- シンプル
- 高い耐久性
- ズレにくい
デザイン性を抑え、機能性を重視。
今回はワークスペース用のタイルカーペットなので、家庭用より業務用の方が用途に合っています。
②メーカーの信頼性が高い
サンゲツのタイルカーペットを選んだ理由は「メーカーの信頼性が高い」
私は現在ホテルで働いており、大規模修繕などでよく廊下のカーペットの張替えがあります。
このときよく使われるのが「サンゲツ」または「東リ」のカーペット。
理由は単純、「品質が良いから」です。
この2社の製品は、さすが大手メーカーということもあり約10年近く使用してもほとんどよれることはありません。
(ちなみに安価な商品はすぐによれたり、裏のゴムが溶けて床にこびりついたりしますので注意)
長く、安心して使える品質の良さと、小ロットで購入できるというところから今回は「サンゲツ」さんのタイルカーペットを使用しました。
②高い耐久性
まず第一に、非常に耐久性が高い。
タイルカーペットの製品耐久度は、使用する環境によって3段階に分かれています。
耐久度 | |
軽歩行 | 【家庭用】
・ふんわり、肌触りが良い ・耐久性は低い |
中歩行 | 【ホテル客室やオフィス用】
・靴で歩く ・ある程度耐久性あり |
重歩行 | 【図書館、ショッピングモール用】
・たくさんの人が靴で歩く ・かなり耐久性あり |
今回紹介する『NT-702』は「重歩行」に分類され、かなりの耐久性があります。
実際触ってみるとびっしりと毛が植え込まれており、非常に頑丈なつくり。
デスクチェアのキャスター下にあったパイルは、少し毛並みが曲がってもすぐに元通り。
約2年使用しているが、キャスターの跡は全く残りません。
③ズレない、めくれない(ダイソンでも大丈夫)
以前のカーペットは、ずれたりめくれたり直すのが大変でした。
「チェア + 体重」がかかるので仕方ないのですが、毎度直すのが手間。
更に掃除機をかけるとめくれあがってしまい、更に手間を増やす結果に。
でも『NT-702』なら、重く、裏面がゴムとなっているのでまず動かないし、ダイソンで吸い上げてもめくりあがりません。
(ダイソンで大丈夫ということであれば、ほかのほとんどの掃除で大丈夫なのでご安心ください。)
④好きなスペースに配置できる
『NT-702』は1枚が50×50cmサイズであるため、必要な枚数を購入して好きな場所に敷くことができます。
私の場合はデスクサイズが70×120cmのため、タイルカーペットを3×3枚(150×150cm)の範囲で敷くことにした。
この約1.5畳が我が家のワークスペースであり、私のささやかな書斎スペースでもあります。
タイルカーペット『NT-702』のDIYに必要なものと手順
ここからはタイルカーペットDIYに必要なものと実際の手順を紹介していきます、
今回のDIYでは3×3枚(150×150cm)の範囲(カーペット9枚分)に敷いていくことにしました。
タイルカーペットは賃貸でも大丈夫?
結論から申し上げると、賃貸でもタイルカーペットを敷くことが可能です。
注意するポイントは、マスキングテープと両面テープでの下地のづくり。
しっかりと下地を作ることで「テープ跡が残らず、ズレない」タイルカーペットエリアが出来上がります。
- ズレない
- はがしやすい
- フローリングにあとが残らない
、賃貸物件でも快適なタイルカーペットエリアをつくることができます。
必要なモノは3つ
今回のDIYで必要なものは3点です。
商品名 | 個数 |
サンゲツ 『NT-702』 | 9枚 |
3M スコッチ 高耐熱塗装マスキングテープ 243 50mm x 18m | 1ロール |
3M スコッチ カーペットテープ 2-3畳用 40mm×10m | 1~2ロール |
①3M スコッチ マスキングテープ
今回のDIYでは、このマスキングテープをフローリングに直接貼り付ます。
用途は「カーペットテープを床に直接貼らないための保護剤」として。
カーペットテープは「はがせるタイプ」だが、粘着力が高く、長期間使用するとフローリングにくっついてしまう可能性もあります。
緩衝材としてこのマスキングテープを使えば、カーペットテープが床にくっついてしまう心配はありません。
②3M スコッチ カーペットテープ(両面テープ)
これはカーペットの裏地に張り付け、床と接着させるための両面テープ。
粘着力が強いにもかかわらず、「はがせるタイプ」という優れモノ。
(今回は念には念を入れ、床にマスキングテープを張り付けてから使用します。)
カーペット全面に貼るわけではないので、10メートルあれば十分。
カーペット貼り付け手順
ここからは、実際の貼り付け手順を解説していきます。
①カーペットの裏、四つ角にカーペットテープを張る
カーペットテープを長さ4cmくらいに切り、カーペットの裏側四方にに貼り付けていきます。
②マスキングテープを床に貼る
マスキングテープは上の図のように張りました。
- ヨコ:1列、150cm
- タテ両端:1列、150cm
- タテ内側:2列、150cm
このマスキングテープに合わせてカーペットを敷いていきます。
(これで、カーペット裏に貼ったカーペットテープが直接床につくことはありません。)
③市松貼りで張っていく
サンゲツのHPにも記載されているが、『NT-702』おすすめの貼り方は市松貼り。
カーペットの向きを「→↑→↑」と90℃回しながら貼っていくことで、上下左右に線状の模様が石畳のように浮きだします。
これだけでも十分おしゃれに仕上がります。
カーペットの裏に矢印が書いてあるので、矢印の向きを確認しながら貼り付けていきましょう。
カーペットテープは一度つけても剥がせるので、気楽に貼ってみてください。
注意:角や端はしっかりと壁にくっつけよう
タイルカーペットを貼り付けるときは、角、端は「ぴったり」壁にくっつけましょう。
そうしないと、カーペットを置いた後上下左右のタイルがずれやすくなってしまいます。
④完成
タイルカーペット開封から貼り付け完了までだいたい1時間ちょっと。
それほど時間もかからないので、ちょっとしたスキマ時間にDIYできてしまいます。
床のゴロゴロ音、傷つきもなくなったので、これで安心して仕事に集中できます。
まとめ
これまで、デスクカーペットはすぐめくれたり、柔らかすぎてキャスターを巻き込んだりと様々な不満がありました。
ですが、『NT-702』を敷いてからはすっかりその悩みはなくなりました。。
シンプル、高耐久、落ち着いたデザインはワークスペースにもピッタリ。
専用のデスクマットがAmazonで8,000円ほどで売られているのに対し、タイルカーペットDIYなら5,000円程度と作業1時間。
これで自分の欲しいサイズ、カラー、機能性の高いカーペットが手に入るのだから、DIYはやめられません。
賃貸にお住まいの方も、ぜひタイルカーペットを使ったクッションフロア、ワークスペース作りをしてみてはいかがでしょうか。