おいしいコーヒーとアイスコーヒーが淹れられる、シンプルでおしゃれなコーヒーマシン。
今回は、デロンギから発売されたドリップコーヒーメーカー「クレシドラ(CLESSIDRA)」を紹介していきます。
先日、我が家のデロンギのコーヒーメーカー(ICM14011J)がうんともすんとも言わなくなり、10年ぶりにコーヒーメーカーの買い替えを決意。
以前とは仕事も生活スタイルも変わり、
- 朝の時間をゆったり過ごしたい。
- 私も妻もコーヒー党なので、毎朝のコーヒーは欠かさない。
という状況。
せっかくなので、自分たちの生活スタイルに合ったコーヒーメーカーを購入しようと思い商品を選ぶことにしました。
結論:使って良し、インテリアにしても良しのコーヒーメーカー
あたらしいコーヒーメーカーにほしいと思った機能は以下の5つ。
- おいしいコーヒーが淹れられる
- アイスコーヒーが作れる
- 一度にたくさん抽出できる
- お手入れが簡単
- シンプル・おしゃれ
この5つをバランス良くまとめてくれたのが、今回紹介するデロンギの『クレシドラ(CLESSIDRA)』。
ホテルマンという仕事柄、業務用のコーヒーマシンに触れる機会がとても多いのですが、この『クレシドラ』は業務用品に劣らず非常にレベルの高い製品だと思いました。
- ドリップ、アイス共に専用モードで香り高いコーヒーを淹れられる。
- パーツも少なく、お手入れも簡単。
- それでいてガラス素材とグレーのパーツのコントラストが美しい。
使って良し、インテリアにしても良しの非常にレベルの高い製品で、使用開始してから半年以上たった今、改めて買ってよかったと思える製品です。
デロンギ『クレシドラ』の特徴
ECBC認証モードでおいしいコーヒーが淹れられる
デロンギ『クレシドラ』はECBC(ヨーロッパ・コーヒー・ブリューイング・センター)という、コーヒーの抽出性能や風味を検定する機関の認定を受けた、数少ないコーヒーメーカー。
ECBC認定の家庭用コーヒーメーカーは、世界で34台しかなく、ほとんどが5万円を超える高級機かつ、日本未発売。
このデロンギ『クレシドラ』は、日本国内でECBC認証のおいしいコーヒーを手の届く価格で楽しめるほぼ唯一のコーヒーメーカーといえます。
(そのほか日本国内で販売されるのECBC認証コーヒーメーカーはテクニフォルムの「モカマスター」くらい。)
抽出されたコーヒーは非常に香り豊か。
以前のコーヒーマシンと同じ豆を使用しても、コーヒーの表情がまったく違って見えるのは抽出技術の高さなのでしょう。
個人的には、勤め先のホテルで使用しているデロンギやWMFなどの全自動コーヒーメーカーと比べても大きく劣らないと感じます。
(スーパーで売っているコーヒー豆でも、かなりおいしく淹れてくれるのもいいところ。)
ECBC承認とは?
ECBC認証とはコーヒーの抽出性能や風味を検定する機関による、いくつもの厳しい検査を受け、それに合格したコーヒーマシンのみが受けられる品質の証です。
ECBC認証基準
1.抽出の温度が92~ 96ºC内で安定している。
2.最適な「抽出率」と「濃度」の基準を満たしている。
・Solubles yield(コーヒー成分の抽出率):18~22%
・Solubles concentration(コーヒーの濃度): 1.30~1.50%
1リットル当たり、50~60グラムのコーヒー豆を使用。
抽出時間は8分以内。
3.コーヒーの抽出が均一で安定している。
4.最初の一分間、コーヒー豆を蒸らしている。
5.抽出用のお湯が、コーヒー粉にムラなく注がれている。
6.抽出後のコーヒーに沈殿物はない。
7.抽出後のコーヒーが30分以上、80℃以上で保温されている。
8.その他必要に応じた検査
かなり厳密な検査や基準が設けられており、世界中で34台しか基準を超えられないのもうなずける。
デロンギ『クレシドラ』はこの厳しい基準を潜り抜け、おいしいコーヒーを淹れられるコーヒーメーカーだ。
アイスコーヒー専用モードが夏に大活躍
デロンギ『クレシドラ』は、ドリップコーヒーマシンには珍しい、アイスコーヒー専用モードを搭載。
アイスコーヒーもECBC認証モードで抽出されるため、香り高く、非常にコクのある仕上がり。
一度に最大10杯分(1.25L)を抽出できるので、夏のアイスコーヒー需要にも十分対応できるのがうれしい。
約10分で本格的なアイスコーヒーが楽しめる
ガラスジャグにたっぷり氷を入れて抽出を開始すると、キンキンに冷えたアイスコーヒーを楽しめます。
抽出時間、たったの10分。
以前は水出しのアイスコーヒーのみを作っていましたが、「完成まで丸一日」かかっていたことを考えると、このスピードはとても魅力的。
飲みたいと思った時にすぐ飲めるをかなえてくれるありがたいコーヒーマシンです。
一度に1250mlの大容量抽出ができる
『クレシドラ』のコーヒー最大抽出量は「10杯分(1.25L)」。
実際に使ってみると、この大容量抽出がとってもありがたいんです。
抽出のメリット
- 朝のコーヒー
- 夫婦二人分の会社に持っていくコーヒー
を同時につくれる。
これまで使っていたコーヒーメーカーが700mlの抽出しかできず、朝のコーヒーと会社用のコーヒーを別々に作る必要があり2度手間でした。
1度の作業でたくさんのコーヒーを淹れられるのは、忙しい朝にはとてもうれしい機能です。
パーツが少ないのでお手入れ簡単
『クレシドラ』のパーツは全部で6つのみ。
『クレシドラ』のパーツ
- 本体
- 水タンクのふた
- ウォータージャグ
- フィルターホルダー
- フィルターホルダーのホルダー
- 計量スプーン
これらパーツ6つのうち、洗う必要があるのが「ウォータージャグ」と「フィルターホルダー」のみ。
お手入れが非常に簡単にできるのは、忙しい朝などではとてもありがたいです。
シンプルで洗練されたデザイン
丸みを帯びた流線型のデザインに、マッドなグレーのボディーとガラスの透明なコントラストが美しい。
機能性はもちろんのこと、見た目が良いとついつい毎日使いたくなるもの。
おいしいコーヒーが楽しめて、インテリアとしても楽しめる製品というのがとても素敵です。
注意ポイント①:サイズは大きめ
『クレシドラ』のサイズは少し大きめ。
クレシドラのサイズ(実測)
タテ×ヨコ×高さ = 25cm×19cm×32cm
(ジャグの取っ手は本体から5cm飛び出るので、タテ×ヨコの最大は30cm×24cm)
特に背が高いので、購入前にしっかり置き場所と本体サイズを確認しておきましょう。
②フィルターは大きいサイズが必須
『クレシドラ』は抽出量が多いため、コーヒーフィルターも大きめ。
「カリタ コーヒーフィルター 4~7人用」がぴったりのサイズだったのでおすすめ。
一般的な2~3人用だと小さすぎるので、気を付けましょう。
アイスコーヒーモードでコーヒーを淹れる手順
ここからは、実際にアイスコーヒー淹れる手順とポイントを紹介。
(今回は最大量の8杯分のつくる方を紹介していきます。)
アイスコーヒーを作るための水、コーヒー豆の分量は以下の通り。
コーヒー量 | 水 | コーヒー粉
(すり切り) |
氷 |
8杯分 | 625ml
(水タンクのIce Coffe MAXメモリまで) |
8杯 | 540g
(ジャグのMax ice Cubesまで) |
6杯分 | 450ml | 6杯 | 405g |
4杯分 | 375ml | 4杯 | 270g |
アイスコーヒーは消費量が多いので、最大量で作ってボトルに詰め替えて取っておくのがおすすめ。
①水を入れる
まず最初に上部のふたを開けて水を入れていく。
水はアイスコーヒー用の分量(Ice Coffee/8 MAX)のところが最大。
②氷をジャグの8メモリまで入れる
氷は8杯分まで入れればO.K.
氷をみっちり入れないとコーヒーが冷え切らない場合もあるので注意。
③コーヒー粉は摺り切り8杯
コーヒー粉も付属のスプーンで「すり切り8杯」を入れる。
フィルタースタンドをスタンドに立てておくとかなり安定するので、コーヒー粉を入れやすいです。
フィルターホルダーを持ち上げて、
ガラスジャグにコーヒー粉をセット。
④「右側のボタンを2度押し」してアイスコーヒーモードスタート
アイスコーヒーモードは「右側のボタンを2度押し」。
ここが意外と注意ポイント。
右側のボタンは、
- 1度押し → プアオーバーモード(デロンギ独自のコーヒーモード)
- 2度押し → アイスコーヒーモード
となっているので、必ず「右側のボタンを2度押し」しよう。
ボタンを押し終わると、「ピー」という音がなりボタンのランプが光る。
⑤お湯が沸騰してアイスコーヒー抽出開始
コーヒー抽出をスタートすると、まずお湯が沸騰する。
これまで使ってきたコーヒーメーカーは、お湯が沸いている状態を見れれるものが無かった
少しずつ沸いていく水の様子はちょっと楽しい。
お湯が沸騰したら、コーヒーの抽出開始。
コーヒーの抽出は蒸らしも含めて数回に分けて、10分ほどじっくりと行なわれる。
抽出が終わると、「ピー」と鳴ってアイスコーヒーの出来上がり。
出来上がったアイスコーヒーは8杯分のメモリちょうど。
ここにもデロンギ製品のつくりの良さが現れている気がします。
出来立てのアイスコーヒーはおいしい!
一口飲んで「これはおいしい!」と思った。
- コーヒー本来の香りや、苦みがしっかりと口全体に広がる。
- 雑味なくちょうどいい濃さに仕上がっている。
しっかり楽しめるアイスコーヒーが、一般的なドリップコーヒーと同じ機械で淹れられることにとても驚きました。
水出しアイスコーヒーとの違い
これまで我が家では水出しアイスコーヒーが主役で、コーヒーマシンでドリップのアイスコーヒーを作ることはありませんでした。
(通常のドリップコーヒーメーカーの場合、蒸らしが足りなかったり、雑味が出たりして好みではなかったため。)
私も仕事上お客様にご提供するコーヒーを豆から選んだりしますが、水出しにもドリップにもすれぞれ良さがあります。
アイスコーヒーの特徴
水出しアイスコーヒー → 透明感の高い澄んだ味わいとキレ
ドリップアイスコーヒー → 香り高さと深いコク
デロンギ『クレシドラ』は、
香りとコクをしっかり引き出したアイスコーヒー
を抽出できる点で、水出しアイスコーヒーとは別の角度でアイスコーヒーを楽しませてくれます。
まとめ
今回は、デロンギから発売されているドリップコーヒーメーカー『クレシドラ』をレビューしてきました。
ドリップコーヒーも、アイスコーヒーも両方おいしいコーヒーが淹れられる、一年中活躍してくれるコーヒーメーカー。
更に見た目もスタイリッシュなので、キッチンに置いてインテリアとしても十分満足できる仕上がり。
我が家のように共働きで、朝コーヒーをたくさん作りたいと考えている方々には、持ってこいの製品です。
ぜひ、夏を前にこの『クレシドラ』のご購入を検討されてみてはいかがでしょうか。