今回は、水出しのお茶やフレーバードリンクづくりにぴったりなハリオ製『カークボトル』のレビューをしていきたいと思う。
これまで、勤務先のレストランで2年、自宅で1年使用してきた経験をもとに、使用感や良いところ、気になるところを紹介していく。
『カークボトル』はどんな製品
『カークボトル』は高品質なガラス製品を製造するハリオ社製の角形ドリンクボトル。
軽量で、注ぎやすく、洗浄しやすい日常づかいにぴったりな、高品質なドリンクボトルだ。
さらにデザイン性が高く、テーブルの上に置いてインテリアとしても映えてくれるのがいいところ。
こんな方におすすめ
- 水出しのお茶・フレーバードリンクをよく作る
- 小さなお子様がいらっしゃる
- 割れない、安心してつかえるボトルを探している
- ボトル内部までしっかり洗えるボトル探している
- インテリアにもなるオシャレなドリンクボトルが欲しい
気になるところは1点
価格が高い
本製品はつくりもよくデザイン性が高いことを反映して「約2,000円/1本」とそれなりの価格。
他社製品ならば500円~1,000円弱で購入できることを考えれば、約2倍。
しかも本数をそろえた方がスタッキングできるなど便利になるため、ついつい2~3本購入してしまう。
買うと決めたら6,000円くらいの出費は免れない。
良いところは6点
ここからは、本製品の良いところを実際に使用してきた経験をもとに紹介していこうと思う。
価格など気になる点もあるが、基本的には良いところの方が多い。
『カークボトル』のいいところ
- フィルター内蔵で水出しドリンクを作りやすい
- 口が広くて注ぎやすい
- 軽い
- 手がすっぽり入るので洗いやすい
- 横置き出来る
- 耐久性が高い
①フィルター内蔵で水出しドリンクを作りやすい
『カークボトル』には内部に目の細かいフィルターがセットされているため、水出しドリンク用のティーバッグや素材を入れたままでドリンクを注ぐことができる。
他のボトルであればティーバッグやフレーバードリンク用の素材(フルーツやハーブなど)を「いったん取り出す」手間がかかる。
我が家では、朝に家族四人分の水筒を準備する。
- 小学校用×1
- 保育園用×1
- 大人の持ち歩き用×2
そのため、ボトルすべての内容物をいちいち取り出すのは大変な作業だった。
毎朝の準備は私の担当なので、このひと手間省けるのは本当にありがたい。買ってよかった。
②口が広くて注ぎやすい
『カークボトル』は口が広いため、とても注ぎやすい。
注ぎ口が広いため、中の飲み物と外の空気が入れ違うための十分な広さがあり、飲み物が「サーッ」と流れ出していくのが大変気持ちいい。
大きめのグラスやたくさんのグラスに短時間で注ぐことができるので、ご飯の準備もちょっとだけ時短できる。
③軽い
『カークボトル』は樹脂製のため比較的軽量にできている。
ボトル全体で302g程度。
同じようなサイズのガラス瓶だと約700g~1000gなので、ガラス製品の半分以下の重量。
容量と重さのバランスが良い
また、容量は1,200mlと十分、かつ、片手で持ち上げられる重量と使用者のことをよく考えて設計されているなと感心。
(1.5Lボトルとなると、妻は片手で持ち上げるのが大変そうだった。もちろん子供たちは持ち上げられない。)
本体が軽い分、中身を満タンにしてもそこまで重くなりすぎず、我が家の5歳の次男でも一人で飲み物を注げる。
④手がすっぽり入るので洗いやすい
ボトルを購入して「中に手が入らないから洗えない!」となったことがある方は多いと思う。
『カークボトル』はドリンクボトルの開口部が広いため、成人男性の手でも十分に入る大きさだ。
水出しでお茶を作ると茶渋がボトルの中に残るので、食器用スポンジでごしごし洗えるのは大きなメリット。
(ボトル用スポンジは使用頻度が低くかさばるので、使いたくなかった)
分解洗浄でき、食洗器にも対応
『カークボトル』はすべての部品を分解できるので、細部まで洗浄できること、汚れたパーツだけ漂白できるなど非常に衛生的。
さらに耐熱樹脂のため、食洗器の使用が可能。
たまに熱湯で洗ってあげると、においもしっかり落ちるのでおすすめ。
⑤横置き出来る
四角い形状のため、冷蔵庫内やテーブル上で横置き設置ができる。
テーブル上にボトルを立てておくと、意外と邪魔になるため横置きにしてしまえば目線を遮ることはなく、また子どもたちが誤って触って倒してしまうこともない。
冷蔵庫内で横置きして、ドリンクホルダーの混雑を解消
普段は冷蔵庫の扉側のドリンクホルダーにセットするが、いろいろな飲み物をストックしていると意外と混雑する。
(牛乳、アイスコーヒー、お茶、炭酸などを差し込んだりする。)
冷蔵庫内に横置きしておけば、他の開封済みの飲み物をずらす必要はないし、四角いので転がらないのもいいところ。
⑤耐久性が高い
『カークボトル』は私が働いているホテルのレストランで業務用として使用している。
実際に使い続けて、その耐久性に驚いた。
使用開始から約2年半ほど経過したが、購入した12個すべてが未だ現役。
かなりハードに使用しても壊れないのは、商品の品質の高さの証明だろう。
樹脂製=割れずに安心
ハリオ製品はその技術を生かしたガラス製品が多いが、この『カークボトル』はPCT樹脂製。
一般的に樹脂製はガラス製品に比べ透明度が劣るという欠点があるが、本製品の透明度は非常に高い。
またガラス製品は見た目、におい移り香内など素晴らしい点も多いが、一方で本体が割れたり、一部が「チップ」してしまうのが不安なところ。
そういう点から考えれば、この樹脂製のボトルは割れたりチップして破片を誤飲する可能性がないため、自宅でも店舗でも安心して使用できる。
小さなお子様がいらっしゃるご家庭に、特におすすめ。
『カークボトル』のつくりの紹介
ここからは、カークボトルの様子や各パーツのつくりなどを紹介していこうと思う。
外箱
薄手の段ボールをクラフト紙のように使用して、白と黒の2色刷り。
「クラフト紙+白顔料印刷」デザインは個人的に好みなので、このパッケージは結構いいと思う。
開封した時の様子
パーツは全6種類
- ボトル本体
- ボトルヘッド部分
- キャップ
- パッキン
- フィルター
ピタッとはまるヘッドパーツ
ボトルのヘッドパーツはピタッとはまり、とても安定感がある。
パッキンもかなり部厚めなので、ちょっと引っ張ったくらいででは外れない。
なめらかな回し心地のキャップ
個人的にはこのキャップのつくりがかなりお気に入り。
回した感じかするするとなめらかで、そこらのペットボトルとは心地よさが違う。
スクリュー部分の精度が高いのだろう。
つくりの良いフィルターとパッキン
フィルターとパッキンは別々になっているのモノくっつけて使用する。
水出しドリンクづくりの際はこのパッキンがとても良い働きをしてくれるし、内容物がないドリンクを作るのであれば最初から外しておくことも可能。
パッキンはかなり厚めにできているので、回しすぎによる劣化や漏れてしまう可能性は低い。
安心して長く使える。
ちなみに、フィルターの網目の精度が非常に高い。
かなり拡大してみても網目の形状が悪い部分や破綻している部分がまったく見つからなかった。
この辺りは国内老舗メーカーの製品を購入してよかったと思わせてくれるところでもある。
ヘッドを回しすぎないようにするマーク付き
ボトル本体とヘッドには「ここで閉まり切ったよ」と知らせてくれるマーク(△)がそれぞれついている。
以前のボトルでは「パッキンが薄かったこと」、「どこまで回してよいかわからなかった」ため強くふたを閉めすぎてしまい、パッキンをねじ切ってしまうこともあった。
『カークボトル』は「パッキンが厚く」、「停止位置が明確」なため、同じような失敗はなくなった。
ヘッドが固くて回せない?
Amazonレビューなどで「ヘッドとボトルの接続が固くて回せない」とのコメントが良く見られる。
我が家では私も妻も使用しているが、それほど締まりが固い感じはしない。
横置きをしたり、倒したりしてこぼれないようにするために適切な締まり具合だと思う。
まとめ
ハリオ製『カークボトル』は、デザイン性に優れながらも高品質で長く使えるドリンクボトルだ。
特に水出しドリンクづくりを頻繁にする方には、内部に設置されているフィルターが時短に大いに役立つ。
透明度の高いPCT樹脂製で、ガラスのように書けたりわれたりすることもなく小さなお子様のいるご家庭でも安心して使用可能。
他製品と比べると値段は多少高いが、使い心地の良さ、テーブル周りを美しく彩ってくれる点から見ても妥当なところだろう。
この『カークボトル』、一家に1本といわず2~3本くらいお手元に置いてみてはいかがでしょうか。