
テレビ内蔵のスピーカー音声では満足できない。
夜でも大音量でドラマや映画を楽しみたい。
これらの、悩みや希望にこたえられるのが「テレビをBluetooth化(ワイヤレス化)」という仕組みだ。
Bluetooth機能を内蔵したテレビも多いが、私のように昔からのテレビを使用しているためBluetoothを搭載していないテレビを使用している方も多いと思う。
そんな方々でも、テレビをBluetooth化して快適なワイヤレス視聴環境を整えられる仕組みを紹介していこうと思う。
テレビをBluetooth化するメリット
テレビをBluetooth化(ワイヤレス化)することのメリットは多い。
- 自分の好きなイヤホン、ヘッドフォンで映画や動画を楽しめる。
- 時間や音量に関係なく、テレビの大画面で映画・動画を楽しめる。
- ワイヤレス化することで、ケーブルのわずらわしさから解放される。
- ケーブルがなくなることで、子どもたちもヘッドフォンで動画を楽しめる。
- テレワーク中、子どもにヘッドフォンで動画を楽しんでもらうことで、静かな環境が手に入る。
- ワイヤレススピーカーを接続することで、高音質な音楽とともに動画を楽しめる。
一言でいえば「テレビをBluetooth化することで、様々な動画コンテンツを、いつでも快適に楽しめる環境が手に入る」ということだ。
お子様のいる家庭のテレワーク環境にも最適
特に昨今、テレワークをするご家族も多いと思うが、自宅での仕事では何かと環境音が気になる。
その中でもお子様をお持ちの方は、お子様のテレビの音に悩まされることが多いのではないだろうか。(私は大変困った。)
仕事中、やむを得ずテレビやYOUTUBEなどの動画に集中してもらい、その間に自分たちは一気に仕事を終わらせるなど、ご両親にとっても悩みが多いはずだ。
テレビをBluetooth化することで、ヘッドフォンをワイヤレス化すれば子どもたちのテレビ音が全くしない環境が手に入り、仕事に集中することができるようになる。
今回はそういった仕組みをご紹介していきたいと思う。
テレビで見たいコンテンツ
今回は我が家で視聴しているコンテンツを例としてみていこうと思う。
視聴コンテンツ
テレビ番組(地上波)
録画したテレビ番組
DVD
ブルーレイ
動画ストリーミングサービス(Amazonプライム・ビデオ、Youtube、Netflix)
ニュース番組などはリアルタイムで見るし、ドラマなどは録画して一気に見る。
DVDやブルーレイも昔購入したものを見るし、子どもたちの通信教育教材視聴用にも使う。
動画のストリーミングサービスは一番利用頻度が高く、大人も子どもも視聴するので絶対に外せない。
テレビのBluetooth化に必要なモノ一覧
Bluetoothを使用してテレビをワイヤレス視聴するために必要なモノ一覧
機器 | 機能 |
テレビ本体 | 画面として |
Bluetoothトランスミッター | テレビの音声をBluetoothで出力 |
ワイヤレスイヤホン・ヘッドフォン | テレビ音声をワイヤレスで聞く |
ワイヤレススピーカー | 高音質なテレビ音声をワイヤレスで出力 |
ブルーレイレコーダー | テレビ録画、DVD、ブルーレイ再生 |
ストリーミングデバイス(Fire TV Stick 4k) | 動画ストリーミング再生 |
機器の接続状況
今回解説するのは、上の図のように「テレビの音声をBluetoothトランスミッターからヘッドフォン、イヤホン、スピーカーへと転送する仕組み」だ。
更に、「ブルーレイレコーダー」や「ストリーミングデバイス」があれば、より快適な動画コンテンツ視聴環境を整えることができる。
ここからは、「テレビをBluetooth化して快適な視聴環境を構築」するために必要な機器と機能を紹介していく。
①テレビ
必要な機能は外部機器にゆだねるので、テレビは古くても問題なし。
ちなみに我が家のテレビは2010年製だが、十分役割を果たしてくれている。
今回の環境づくりのために必要なテレビの機能は以下の通りだ。
テレビに必要な機能
テレビに必要な機能 | 理由 |
HDMI端子×2つ以上 | ・ブルーレイレコーダー、
ストリーミングデバイスの映像出力のため |
光ケーブル出力端子 | ・Bluetoothトランスミッターに高品質な音声出力 |
USB端子(無くても可) | ・テレビとBluetoothトランスミッターの電源ON/OFF連動
・トランスミッターへの電力供給 |
HDMIは後述する「ブルーレイレコーダー」と「ストリーミングデバイス」をテレビに接続するために使用する。
光ケーブル出力端子も同様に「Bluetoothトランスミッター」へ音声出力するために使用。
USB端子は、トランスミッターへの電力供給とテレビと電源ON/OFFを連動させるために使用するが、以下で紹介する「電源連動タップ」を使用すればUSB端子なしで連動することが可能だ。
最低限必要なのは「HDMI端子×2」と「光ケーブル出力端子」で、それ以外は標準的なテレビの機能があればよい。
②Bluetoothトランスミッター
Bluetoothトランスミッターとは、テレビの音声をBluetoothの電波に載せてヘッドフォンやイヤホン、スピーカーへと届けてくれる。
BluetoothトランスミッターはAmazon等で星の数ほど販売されているが、必要な機能は下記の通り。
Bluetoothトランスミッターに必要な機能
必要な機能 | 機能名称 |
音ズレしない | 低遅延コーデック対応
「aptX」または「aptX-LL」 |
2台の機器に同時接続 | マルチポイント機能 |
たくさんの機器を記憶 | マルチペアリング機能 |
必要十分な転送速度 | Bluetooth4.2以上 |
音ズレしない
動画や映画を見る中で一番気を付けたいのが、Bluetoothの最大の欠点である「音ズレ」だ。
Bluetoothは電波を飛ばしてヘッドフォンなどの機器に音を届けるので、転送速度が遅いと映像と音がずれる。
この転送速度の問題を解決しているのが、低遅延の転送方法(コーデック)である「aptX」または「aptX-LL」だ。
「aptX」、「aptX-LL」の特徴
コーデック名 | 音質 | 遅延(音ズレ) | オススメコンテンツ |
aptX | CD音源に近い音 | あまり感じない | 音楽・動画 |
aptX-LL | CD音源に近い音 | 全く感じない | 音楽
動画 ゲーム |
実際使用してみると、「aptX」で動画・映画の視聴時に音ズレを感じにくくなる。
「aptX-LL」はさらに遅延が少なく、音楽ゲームなど音と映像にシビアな場合も使用できる。
体感だと、
アニメや吹替の映画 → 「aptX」でO.K.
ゲームや邦画 → 「aptX-LL」があるといい
という感じ。
マルチポイント機能
テレビ動画を2名以上で見たいときにはこの機能が必要になる。
我が家では、子どもたちが一緒に同じ動画を見ることがあるため、この機能は必須だ。
マルチペアリング機能
複数のBluetooth対応ヘッドフォンやイヤホン、スピーカーの接続情報を記憶できるのがマルチペアリング機能だ。
我が家では
ヘッドフォン×2
イヤホン×2
スピーカー×1
があるため、最低でも5台以上のマルチペアリング機能が欲しい。
Bluetooth4.2以上対応
Bluetooth規格で一番普及しているものが「Bluetooth4.2」となっている。
そのため、トランスミッターおよび接続機器の多くがBluetooth4.2に対応。
接続距離や転送速度も普段使うのには必要十分だ。
最近発売されているヘッドフォンやイヤホンではBluetooth5.1等に対応する機器もあるが、Bluetoothの特徴として、
送信機側と受信機側の双方が満たした規格でしか通信できない
例:トランスミッター「Bluetooth4.2」×ヘッドフォン「Bluetooth5.1」 → Bluetooth4.2機能が優先して使用される
となり、ヘッドフォン側の性能を十分に生かすことができないことも多い。
ただ、実際使用した感覚として、Bluetoothでの機器接続において重要なのは
送信機(トランスミッター)と受信機(ヘッドフォン・イヤホン)の
× Bluetooth規格の高低
○ コーデックの対応
と感じている。
Bluetoothの規格が高くとも、あくまでデータの送信範囲が広くなったりするだけで、家庭内の利用ではあまり効果を感じられない。
(4.2でも15m程の送信距離があるため、テレビを見るのであれば十分だ。)
それより、
している方が音ズレが少なく、快適な視聴環境が作れる。
おすすめするのはゼンハイザー製『BT T100』
我が家ではオーディオメーカー「ゼンハイザー(SENNHEISER)」のトランスミッター『BT T100』を使用している。
上記すべての必要機能を満たし、更に見た目もよく使いやすいおすすめのトランスミッターだ。
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低遅延でテレビを楽しむ!高品質Bluetoothトランスミッター、ゼンハイザー『BT T100』をレビュー
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テレビ、Bluetoothトランスミッター、Bluetoothヘッドフォン、イヤホンとの接続方法は下記の記事で紹介。
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誰でも簡単!テレビとBluetoothトランスミッターをつないでワイヤレス化する方法。
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中華製トランスミッターで3回の失敗
上記記事内でも触れているが、私は『BT T100』に行きつくまでに中華製トランスミッターで3回ほど失敗している。
中華製トランスミッターは安く、Amazonで3,000~4,000円ほどで手に入る。
気軽に変えるのが魅力で、私も多分に漏れず購入に至ったが、結果として3台購入し3台とも返品となった。
中華製トランスミッター返品理由
- aptX-LLを謳うが、明らかな「音ズレ」
- マルチポイント可能と書いてあるが、何度やっても2台同時につながらない
- 何度ペアリングを開始しても、ペアリングできない
もはや不良品レベルの商品に、愕然としたものだ。
これからご購入を考えている皆様にはぜひご注意いただきたいと思う。
トランスミッターとテレビの電源ON/OFFを連動
Bluetoothトランスミッターはテレビと同時に使用するが、使用の度に電源ケーブルを抜き差しするのは手間だし、ずっと電源ONにしておくのも本体に悪影響だ。
テレビと電源ON/OFFを連動させることで余計な手間が省け、トランスミッターの寿命も伸ばすことができる。
特に『BT T100』には電源ON/OFボタンがないため、この「テレビとの電源ON/OFF連動」は重要な課題だ。
方法は二つ。
トランスミッターの電源供給用microUSBケーブルを、
①テレビのUSB端子に差す
②テレビ電源連動用電源タップに差す
「①テレビのUSB端子に差す」方法について
USB端子が付いているテレビをお持ちの方は、この方法が一番シンプルだ。
テレビの電源をONにしただけですぐに通電開始となり、トランスミッターの電源もONになるので手間なし。
「②テレビ電源連動用電源タップに差す」
我が家のテレビにはUSB端子がないため、サンワサプライより販売されている「パソコン連動タップ」を使用している。
(パソコン専用と書いてあるがテレビでも使用可能)
テレビの電源をONにすると、同じ電源タップに刺さっている周辺機器への電力供給も同時に開始される優れモノ。
テレビとBluetoothトランスミッターをこの電源タップに差すことで、「テレビ起動と同時にBluetoothトランスミッターの電源もONにする仕組み」の出来上がりだ。
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電源連動が便利!サンワサプライ『パソコン連動タップ:TAP-RE34M-2』をレビュー
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③ワイヤレスヘッドフォン、イヤホン
ヘッドフォンやイヤホンは、機能としてトランスミッターと同様のBluetooth機能があればメーカーなどはすべて好みで選べる。
ワイヤレスヘッドフォン・イヤホンに必要な機能
必要な機能はBluetoothトランスミッターの機能に準拠し、
低遅延コーデック「aptX」、「aptX-LL」に対応
Bluetooth4.2以上対応
の以上2点はが必要となる。
ヘッドフォン・イヤホンは好みで
ヘッドフォンやイヤホンは上記2点を満たしていれば、あとは好みで好きなものを選んだほうが良いと思う。
音楽を聴くという行為自体とても嗜好性が高く、音質、装着感、価格、メーカーなど多くの選択可能性があるため、一概にこれが良いということができない。
「その人が好きなモノがいちばん」のはずだ。
私が使用しているイヤホン
参考程度に私が使用しているワイヤレスイヤホン・ヘッドフォンを紹介。
ワイヤレスイヤホン・ヘッドフォン
- MOMENTUM True Wireless 2
- MOMENTUM 3
ともに、Bluetoothトランスミッターと同じゼンハイザー社製のイヤホンだ。
2019発売の初代と、2020年発売の2代目を使用しており、それぞれ使用シーンに応じて使い分けている。
対応コーデックと使用シーン
イヤホン | 対応コーデック | 使用シーン |
MOMENTUM True Wireless 2 | aptX、SBC、AAC | 音楽・動画 |
MOMENTUM 3 | aptX-LL、apt-X、SBC、AAC | 動画・ゲーム |
MOMENTUM True Wireless 2の使用シーン
「MOMENTUM True Wireless 2」ゼンハイザーイヤホンは綺麗な音質が特徴だ。
対応コーデックが「aptX」までテレビで動画を見るには十分な性能.
(音ゲーの場合では若干の遅延がある)
新たに、ノイズキャンセリング機能も搭載されたため、環境音が気になる場所では必ずこのイヤホンを持ち歩く。
このイヤホンが有るのと無いのとでは、生活の快適性がまるで違う。
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MOMENTUM 3の利用シーン
「MOMENTUM 3」はコーデックに「aptX-LL」を搭載しているため、トランスミッターと超低遅延接続が可能だ。
音質は2代目に若干劣るものの、その遅延の少なさと高品質な音質で、音楽、動画、ゲームまで何でもこなす。
トランスミッターと接続して映像コンテンツを楽しむのなら、こちらの方が優先度は高い。
子どもが使用しているワイヤレスヘッドフォン
子どもたち(7才、5才)が動画を楽しむためのワイヤレスヘッドフォンとして、音響機器メーカー「JBL」の『JR300BT』を使用している。
用途としては
- 私や妻のテレワーク中に子どもたちが動画を楽しむため
- 兄弟別々の動画を(パソコンとテレビで)見る際、音が重ならないようにするため
- リモート授業のヘッドセット
と、思いのほか出番の多いワイヤレスヘッドフォンだ。
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特に子供たちのテレビ音が家の中に響いていると何かと気になり落ち着かなかったが、ヘッドフォンを付けてもらうことで家の中に静寂が訪れた。
子どもたちにとって「邪魔すぎる」ケーブルがなくなったことも、ワイヤレスヘッドフォンを選んでよかったと思う点だ。
有線ヘッドフォンのケーブルにすぐに手や足をひっかけて、イヤホンジャックが抜けたり、タブレットがテーブルから落ちたりと問題が多発。
親も子も落ち着いて過ごすことができなかった。
この『JR300BT』は、「テレビの音」と「ケーブル」をなくし、子どもたちの快適な視聴環境を作ってくれる理想的なヘッドフォン。
子ども用Bluetoothヘッドフォンは選択肢がほとんどないため購入を戸惑っていたが、実際使ってみて『JR300BT』は間違いなく「買い」だと思える商品だ。
④ワイヤレススピーカー
Bluetooth対応ワイヤレススピーカーを使用すれば、たくさんの人数で臨場感あふれるサウンドを楽しめる。
ワイヤレススピーカーには
Bluetooth規格
メーカー独自無線規格(2.4GHzデジタルワイヤレス方式等)
の2つのモノがあるが、今回は「テレビをBluetooth化」することでワイヤレス視聴環境を構築するので、「Bluetooth規格」のワイヤレススピーカーについて話をすすめたい。
Bluetoothワイヤレススピーカーを導入するメリット
①多様なBluetooth対応機器と接続可能
Bluetooth対応のワイヤレススピーカーなら、多くのBluetooth機器と接続可能。
Bluetooth対応機器例
- スマートフォン
- デスクトップPC
- ノートPC
- タブレット
- テレビ(トランスミッター経由)
これらすべてと接続が可能なため、活躍の場が広い。
②「小型でイイ音」が手に入る
①のようにBluetooth対応ワイヤレススピーカーはたくさんの機器と接続できることがメリット。
そのメリットを生かしワイヤレススピーカーを選ぼうとすると、
- 持ち運びが自由な小さなサイズ
- そのうえでいい音が鳴る
という2点が大切になってくる。
(テレビ専用のサウンドバーなどは、サイズが大きく持ち運びに適さない。)
実際私も以下のシーンでBluetoorhスピーカーを使用している。
Bluetoothスピーカー利用シーン
- テレワーク中
- 料理を作っているとき
- 食器を洗っているとき
- 食事のとき
- ラジオを聴くとき
- 就寝中のリラックスタイム
など、かなり多くのシーンで使用する。
使うまでは気づかなかったが、生活の中に自分好みの音楽やBGMがあることで、自宅で過ごす時間が非常に豊かになった。
特に、「Spotify」や「Amazon プライム・ミュージック」等の音楽ストリーミングサービスや「YOUTUBE」や「Amazon プライム・ビデオ」等の映像ストリーミングサービスと組み合わせれば、その時の自分に合った音楽や映像を選び放題だ。
ただ、スピーカーの性能が低く音質が悪ければ楽しみや感動も半減。サイズの小型化によりサウンドを犠牲にしてはいけない。
自分の生活に最適な音楽や映像を、「好きな場所で楽しめる」ようにするために、Bluetoothスピーカーは「小型でイイ音」が重要だ。
小さくて最高のサウンド『Bose SoundLink Mini II』
Bluetoothスピーカーは星の数ほどあれど、今のところこの商品を超えるモノはないと思う。
私が初めてこのスピーカーに出会ったのは、屋外のヨガ教室に参加した時だった。
講師の先生がおもむろにバッグからスピーカーを取り出し、BGMを流した瞬間の感動を今でも忘れない。
小さな筐体から発せられた、後方の私まで届くような力強いサウンド。
低音がしっかりと音を支え、音楽に包み込まれるような感覚。
気が付けばヨガの内容よりスピーカーの方が気になってしまい、ヨガ教室終了後すぐに講師にスピーカーの詳細を聞いて家電量販店に買いに走った。
それが『Bose SoundLink Mini II』だった。
『Bose SoundLink Mini Bluetooth speaker II』を使用開始してから約4年、使用しなかった日は1日もないくらい私の生活に溶け込んでいる。
少なくとも、今の生活からこのスピーカーがなくなることは考えられない。
- 小さなサイズ
- 重厚な低音と伸びのあるサウンド
- 大音量でも音割れしないつくりの良さ
高級オーディオには届かないが、2万円前後でこのレベルのモバイルスピーカーが買えるのだから、良い時代になったものだ。
間違いなくお勧めの一品と言える。
(ちなみに本機のBluetooth接続コーデックは「SBC」なのだが、ほとんど音ズレなど音声遅延を感じない。ファームウェアが超高性能なのだろうか、不思議。)
⑤ブルーレイレコーダー
結論から申し上げて、ブルーレイレコーダーは録画、DVD・ブルーレイ再生機能が搭載されていればどのメーカーでも構わない。
(我が家は「PS3+トルネ」で8年近く満足いく運用ができている。トルネがあまりにも使いやすい。)
ちなみに、テレビ自体にこれらの機能が搭載されている方はこの項は不要なため読み飛ばし推奨だ。
リンク機能で自動電源ON・OFF
ブルーレイレコーダーをHDMIでテレビに接続すれば、テレビ側の機能「HDMI連動」(周辺機器リンク機能)を使用して、自動でレコーダーの電源ON/OFFができる。
テレビ搭載型のレコーダーと使用感が変わらないため、重宝している機能だ。
⑥ストリーミングデバイス
ステイホームの推進に伴い、自宅で動画のストリーミングサービスを利用する方も多いだろう。
私もまさにその一人で、家族皆で様々コンテンツを利用する機会が増えた。
利用するストリーミングサービス
- YOUTUBE
- Amazonプライム・ビデオ
- Netflix 等
これらのコンテンツを手軽にテレビで見れるデバイスがあれば、テレビの活用範囲が大幅に広がる。
大画面で動画コンテンツを楽しめる
テレビの最大の利点は画面の大きさ。
私も外出先や自宅ではスマホ等で動画視聴するのがほとんどだが、映画等は大きな画面と良質なサウンドで楽しみたい。
その点から、「ストリーミングサービスをテレビの大画面で視聴する」ということには一定の価値があるはず。
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2つのデバイス「Fire TV」と「Chromecast」
ストリーミングデバイスはいくつかあるが、その中でもよく耳にするのが
- Fire TV stick (Amazon)
- Chromecast (Google)
この二つだ。
以前はお互いのメインサービス「Amazonプライム・ビデオ」「YOUTUBE」は、相手会社の機器で見ることができず。
そのため両方のコンテンツを視聴したい場合は「機器を2種類購入する」か「テレビにPCを接続」するしかなく、何とも利用しずらい状況だった。
だが、2019年の歴史的な?両社の和解により、「Fire TVでYOUTUBE」を「ChromecastでAmazonプライム・ビデオ」をそれぞれ利用することができるようになった。
おかげで、我々消費者は「Fire TV」か「Chromecast」のどちらかを購入すればよくなった。
家族利用を考えると「Fire TV stick」がおすすめ!
実際使用してみると「Fire TV stick」はとても使いやすいデバイスに仕上がっている。
「Fire TV stick」の特徴
- 本体をテレビのHDMIに差し込むだけで使用可能
- Alexa搭載なので声でコンテンツ検索できる
- 付属のリモコンでテレビの電源ON・OFF、音量調整ができる
- 数多くのストリーミングサービスを視聴できる
(Prime Video、YouTube、Netflix、Hulu、Apple TV、DAZN、ABEMA、Disney+など)
「Fire TV stick」の特徴
「Fire TV stick」は簡単なセットアップで多くの動画ストリーミングサービスにアクセスできるプラットフォーム。
視聴サービスをシームレスに切り替えられるのは、使い勝手が良い。
更にAlexaを搭載しているため、コンテンツの音声検索が可能。
(以前はテレビ画面に表示されるキーボードを使用して検索していたが、使い勝手が最悪だった。)
これには子どもたちも大満足で、色々話しかけて好きな動画やYOUTUBEにアクセスできるようになった。
このデバイスを選んでよかったと思う瞬間第一位である。
一方「Cheromecast」は、その名の通りスマートフォンなどから見たい動画を指定し「テレビにミラーリングして映す(キャストする)」必要がある。
我が家では子どもにスマートフォン操作を禁止しているということもあり、選択肢に入らなかった。
購入したのは『Fire TV stick 4K』
「Fire TV stick」が4,980円、『Fire TV stick 4K』が6,980円と約2,000円ほどの差。
大きな金額の差ではないため、いずれ我が家のお古のテレビが4Kに買い替えになったときのためと、本体サイズが大きい(発熱しずらそう)という理由で『Fire TV stick 4K』を購入。
価格も使用感もとてもよく、購入してよかったと思う商品だ。
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各機器の必要機能まとめ
最終的には、各機器に下記のような機能が必要になる。
機器 | 必要な機能 | おすすめ機種 |
テレビ本体 | HDMI端子が2つ以上あること
光ケーブル端子(出力)があること |
なんでもO.K. |
Bluetoothトランスミッター | 低遅延コーデック「aptX」、「aptX-LL」対応
マルチポイント機能 マルチペアリング機能 Bluetooth4.2以上 |
ゼンハイザー
『BT T100』 |
ワイヤレスイヤホン/ワイヤレスヘッドフォン | 低遅延コーデック「aptX」、「aptX-LL」対応
Bluetooth4.2以上 |
子ども用ヘッドフォン『JBL JR300BT』 |
ワイヤレススピーカー | 小型で音質が良いもの
Bluetooth4.2以上 |
『Bose SoundLink Mini Bluetooth speaker II』 |
ブルーレイレコーダー | テレビ録画、DVD、ブルーレイ再生ができるモノ | なんでもO.K. |
ストリーミングデバイス | 可能な限り多くの動画ストリーミングサービスにアクセスできる | Fire TV stick 4K |
終わりに
私も初めてテレビをBluetooth化するときは、必要な機器や相性などがわからず大変困った。
ムダ金になる覚悟でいくつもの機器を購入したり接続方法を試していくうちに、ようやくみなさんに紹介できる程度の仕組みになったと思う。
ぜひ今回紹介した仕組みや機器で、自宅のテレビをBluetooth対応させてみてはいかがでしょうか。
ワイヤレス環境で音量を気にせず動画や映画を楽しめたり、テレワーク中の自宅に静けさをもたらしたりとたくさんのメリットを皆さんと共有できればと思います。