今回は、『DR.C医薬:ソフトガーゼマスク』を実際に使用した感想と評価をレビューしていきたいと思う。
本年は絶望的に不織布マスクが手に入らなかったため、布マスクを手にした方、またはこれから検討される方も多いと思う。
私自身不織布マスクを手に入れられず困ったため、いくつか布マスクを購入することになったが、選ぶ際の詳細な情報がなく大変困った。
せっかくなので、購入・使用してみてどう感じたかをレビューして、みなさんの布マスク選択の一助になればと思う。
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私のマスク使用環境
私は、もう人生のほぼ半分をマスクと一緒に過ごしてきた。
今回のレビューに当たりポイントとなる私自身の情報と、マスク使用環境この通り。
性別:男
眼鏡:あり
顔のサイズ:中~大
職業:サラリーマン
花粉症:あり(重度) キャリア17年、2~5月・9~11月に苦しむ
その他:ドライノーズ
もともと花粉症がひどく、またその影響でドライノーズも併発しているため、寝ても覚めてもマスクが手放せない。
何時もマスクをしているので、「風邪?」とよく聞かれるが、逆にマスクをしているためほとんど風邪は引かない。
(こんな鼻に生まれたことを残念に思っていたが、「四季の移り変わりを誰よりも早く感じられる」とポジティブにとらえようと努力中。)
つまるところ私は、「マスクなしでは生きていけない人間」なのである。
そのため、私と似た境遇で苦しんでいる方がいらっしゃれば、以下のレビューほんの少しでも参考にしてくれると嬉しい。
マスクの評価ポイント
マスクの評価基準と評価ポイントを下記にようにしてみた。
評価基準
- それぞれの評価ポイントを「○」「△」「×」の3段階で評価する。
(機能の場合は、「有り→○」「無し→×」)
評価ポイント
- コスパ
- 価格※
- 耳ゴム調整・交換機能
- フィルター交換機能
- ノーズワイヤー
- 耳は痛くならないか
- 息のしやすさ
- 眼鏡のくもり耐性
- 花粉症耐性
- 会社・商談で使えるか
- 夏に使えるか
- 耐久性
- 肌触り
- におい
この14のポイントでマスクの使用感をレビューしていこうと思う。
※価格は私の購入時の価格。
評価ポイントまとめ
まずは『DR.C医薬:ソフトガーゼマスク』の商品特徴と評価項目を一覧はこちら。
マスクの特徴
- 医師とタオル職人が考えた4層ソフトガーゼ構造
- ハイドロ銀チタンで、マスクについたたんぱく質汚れを分解
評価ポイント | 評価 |
コスパ | △ |
価格 | 1,000円/1枚 |
耳ゴム調整・交換機能 | × |
フィルター交換機能 | × |
ノーズワイヤー | × |
耳は痛くならないか | × |
息はしやすいか | △ |
眼鏡のくもり耐性 | △ |
花粉症耐性 | △ |
会社・商談で使えるか | △ |
夏に使えるか | × |
耐久性 | ○ |
肌触り | ○ |
におい | ○ |
結論:一般的なマスク機能だが、新技術を詰め込んだためコスパが悪い
実際使用してみてわかるのは、「あくまで普通の布マスク」だということ。
良いところとしては海外製品にもかかわらず、ガーゼの肌触りはよく開封直後でも嫌なニオイはしなかった。
問題は一番のウリでもある「ハイドロ銀チタンという付加価値」は、使用中、一切効果を実感できない。
「一度使用したら洗う」というマスクの特性上、「洗わなくても清潔」という機能にどこまで価値があるのかは私では判断が難しい。
つまり、その機能はなくても問題ないのではないかと感じてしまうことが問題だ。
普通のマスクとしての機能を満たしてはいるが、新技術を詰め込んだため価格が「1,000円/1枚」と少々高めとなりコスパを悪化させている。
もう一枚は買わないかなという商品。
評価ポイントの詳細レビュー
ここからは評価ポイントの詳細についてみていこうと思う。
耳は痛くならないか → ×耳ゴムが短いため痛い
本マスクには「普通サイズ」と「小さめサイズ」があるが、私は「普通サイズ」を購入した。
実際使用して感じたのは、耳ゴムがかなり短めということ。
そのため、マスクつけてから約5分で耳がこすれていたくなってしまう。
少なくともこれまでつけたマスクの中で一番の痛みだ。
息はしやすいか → △普通
ガーゼマスクなので、そこそこ普通に息ができる。
息のしやすさはフィルター性能とトレードオフなので、ここは仕方のない部分かもしれない。
眼鏡のくもり耐性 → △そこそこ曇る
マスクは顔をすっぽり包み込むタイプだが、ノーズワイヤーがないため鼻と頬に隙間ができ、そこから息が逃げてくる。
夏は問題ないが、冬など寒い時期はメガネが曇る可能性大。
花粉症耐性 → △フィルター性能はいい
マスクが4層構造なためフィルター性能は良い。
ただ先ほど述べたように、ノーズワイヤーがないのがネックになる。
花粉の侵入路がわずかでも開いていれば、どれだけフィルターが優秀でも鼻は反応するため、花粉症用にはノーズワイヤー入りのマスクや使い捨ての不織布の方が優秀だろう。
会社・商談で使えるか → △洗ったあとの「しわ」に気を付けよう
本マスクは清潔感のあるホワイトカラーで見た目もよく、仕事中や、他社との商談中でも十分に使用できるクオリティだ。
ただ、一点気を付けなければいけないのは洗った後の「しわ」。
このマスク、洗った後にしっかりアイロンをかけないとしわしわになってしまい、見た目がかなり悪くなる。
私の場合はそこまでマメにアイロンをかける性格ではないため、かなり悩ましいポイントでもある。
夏に使えるか → ×屋外での使用は難しい
はっきり言えば「30℃を超えたら使用不可能」だ。
4枚のガーゼ層が息苦しさと暑苦しさを数倍にも引き上げるため、夏の屋外では5分と使用できない。
ガーゼ製なので吸水性が良く汗をかいても使用しやすいが、その前に息ができなくなる。
耐久性 → ○ガーゼの目も細かくつくりは良い
マスクガーゼ表面
マスクガーゼ裏面
使用感に関してはあまり良いところのないマスクだが、つくりは丁寧でよい。
裏表共にガーゼ目も細かく、しっかり織り込まれているため長く使用できるつくりだ。
肌触り
こちらもガーゼタイプのため、さらさらとした肌触りが気持ちいい。
汗をかいたり、長時間使用してもべたつくこともなく大変快適に使用できている。
ニオイ
開封段階から嫌なニオイはしなかった。
外国製の布製品は特ににおいがきついことが多く、念入りに洗ってから使用することにしているが、このマスクはほとんど気にならなかった。
洗濯しても素材のニオイが戻ってくることもなく、快適に使用することができる。
まとめ
今回は『DR.C医薬:ソフトガーゼマスク』のレビューをご紹介した。
製品としては必要十分なマスクなのだが、耳ゴムなどの細やかな気配りの欠如や、新技術を詰め込んだ付加価値戦略のせいで価格が上がってしまっている。
実感しづらい付加価値の為にコスパが悪化してしまったのは、とてももったいない。
とはいえ、今はマスク不足になりがちな時代。
商品を販売すれば買ってもらえるという環境であるならば、「付加価値を詰め込んで高く売る」というのは目先の商売としては間違いなく成功だ。
問題は、共感を得られない付加価値に対し今後お金を払う消費者がどれほどいるかということだろう。
今後の製品開発に期待したい思います。