10月1日から解禁されたGOTOトラベルの『地域共通クーポン』。
旅行代金の15%分のクーポンが発行され、お買い物、お土産、飲食店で使用できるクーポンをもらえるとのことで、さらにオトクに旅行ができるようになった。
今回は2種類ある地域共通クーポン「紙クーポン」と「電子クーポン」それぞれを実際に使って感じたこと、注意ポイントをお知らせしたいと思う。
10月1日から『地域共通クーポン』がもらえるようになった
7月から開始されていたGOTOトラベルに、10月1日からは「地域共通クーポン」の発行が開始となった。
これまでは旅行代金の35%を割引するキャンペーンだったが、さらに「旅行額の15%」を宿泊地域と隣接都道府県で使用できるクーポンが発行される。
事実上、これでGOTOキャンペーンが最大割引になった。
目印のついた店舗でお金の代わりに使用することができ、お土産代としても使えるなどの第二の目玉。
※おつりが出ないこと、金券購入など購入不可な商品・サービスもあるので注意。
『地域共通クーポン』は「紙」と「電子(QR)」の2種類
『地域共通クーポン』は旅行予約をどこからするかによって、2種類に分類される。
地域共通クーポンの種類
①紙クーポン → ホテルや、旅行代理店窓口で発行してもらう。
②電子クーポン → 予約サイトの予約画面、予約確認メール等から自分で発行する。
このように予約経路ごとに発行されるクーポン形式が異なり、大手だとだいたい下記の通り。
紙クーポン | 電子クーポン |
・楽天トラベル
・じゃらん ・ステイナビ(直接予約) ・※代理店ツアー窓口申し込み |
・Yahoo!トラベル
・一休.com ・るるぶトラベル ・ANAトラベラーズ ・JALパック ・旅行代理店Web予約サイト 他 |
※ちなみにホテル業界でリアルエージェントと呼ばれるJTB、近畿日本ツーリスト、日本旅行など窓口を多く展開する事業者は、「窓口販売だと紙クーポン」、ネットサイトだと「電子クーポン」など、様々に対応が分かれるため、問い合わせなど確認がオススメ。
よく見てみると「電子クーポン」発行をしている会社が多い。
だが、実はここが落とし穴。
実際に「電子クーポン」を使おうとしても、使える店がほとんどないのだ。
落とし穴:「電子クーポン」はほとんどの店で使えない。
上述した通り、地域共通クーポンで最も気を付けなければいけないのが、
ということだ。
今回の宿泊で私はクーポンの使用先をあらかじめこのサイトから確認していた。
しかしながら、調べた店舗に行ってみるとほとんどの店舗が「紙クーポン」しか使用できない状態。
お土産屋さん、レストランなどどこに行っても使用できるのは「紙クーポン」ばかりで「電子クーポンを使用できる店はどこにもない」。
さらにまずいことに、
- 地域共通クーポン取扱店舗検索マップは使えるクーポン種別で絞込検索ができない。
- さらには使えると信じていたコンビニなどでも使用できず(フランチャイズ店舗はダメなのか?)
そのため、旅行中に「電子クーポン」を使い切らなければならない私は、クーポンを使える店を探して歩き回らなければならなくなった。
クーポン使用のリミットは「チェックアウト日」まで
『地域共通クーポン』にはタイムリミットがある。
クーポン利用のタイムリミット
「チェックイン日の15:00時 ~ チェックアウト日の23:59」
この間に使用できなければ、地域共通クーポンは使用できず無効になってしまう。
今回は2泊3日という旅程で、この時すでに2日目の夕方。
そのため私は、
タイムリミット+土地勘のない旅行先
という、これ以上ない非常に厳しい状態で、かなり焦りながら、見知らぬ土地で利用可能店舗を探すことに。
そもそも「電子クーポン」発券自体が間違い
結局、使える店舗には出会えず、最終的にはホテルのスタッフさん相談。
ホテルの売店で「電子クーポン」が使えることを教えてもらい、晩ごはんと飲み物、おつまみを買って使い切った。
せっかくの旅行なのに、「どこで使おう…」と悩んだ挙句、街中をさまよい、多大な時間をロス。
しかも、使うにはたくさんの認証、QRコードの読み取りなどの関門があり非常に分かりにくい。
ここまでくると「電子クーポン」での受け取りは落とし穴というより地雷レベル。
あわただしい時間をようやく乗り越えた私は、「そもそも電子クーポン発券したこと自体間違いなんじゃ…」と気が付くことに。
『地域共通クーポン』も効果的にもらい、使う方法
これらのことから私が考えた『地域共通クーポン』のもらい方と使い方は以下の2点の通り。
地域共通クーポンで守るべき約束
Ⅰ.絶対、「紙クーポン」で発行する。
Ⅱ.クーポン使用場所が見つからないときは「宿泊施設内のレストランや土産物屋で消費する」
Ⅰ.地域共通クーポンは絶対、「紙クーポン」で発行しよう
今回の経験から、「電子クーポン」は使いどころがまったくないことが分かった。
(2020年10月2日時点、今後はもしかしたら増えるかも?)
そのため、地域共通クーポンは
ことが必要だ。
実はこれだけで、クーポンの利用価値はぐっと上がる。
「紙クーポン」ならいろいろなところで使える
紙クーポンが使えるお店(例)
- ホテル内レストラン(テナント店舗は不可)
- コンビニ
- 町のお土産屋さん・レストラン
- 家電量販店(ビックカメラ、ヨドバシカメラ等)
などかなり広い範囲で使用可能。
一般的な商品券程度には価値が向上するはずだ。
私は「紙クーポン」を、旅行中に子どもと遊ぶためのボードゲーム(オセロ)を町のおもちゃ屋さんで購入。
そのほか、食べ歩きしながらクーポンを使い切った。
(観光業支援のための政策なので、できるだけ地元の店でお金を使いたいと思っていた。)
「紙クーポン」を発券できるのは「楽天トラベル」「じゃらん」「直接予約(ステイナビ)」
上の表にもある通り「紙クーポン」発行できる予約サイトは、以下の3つ。
紙クーポンを発券できるサイト
- 楽天トラベル
- じゃらん
- ステイナビ(ホテルへの直接予約、電話・Webサイトどちらも可能)
となる。
この中でオススメは楽天トラベルとじゃらんの利用だ。
※直接予約でもステイナビ経由で「紙クーポン」を宿泊施設で発行してもらえるが、事前の登録がとても大変なので、あまりおすすめしない。
楽天トラベル、じゃらんをオススメする3つの理由
楽天トラベル、じゃらんをおすすめするのは以下の3つの理由から。
オススメのワケ
①カンタンにGOTOトラベルキャンペーンが適用される。
②ダイナミックパッケージ(ANA、JALチケット付き)ツアーで「紙クーポン」を受け取れる。
③ポイントが付く+割引クーポンが使える。
①カンタンにGOTOトラベルキャンペーンが適用される。
GOTOキャンペーンを含め政府系のキャンペーンは利用がとにかく面倒。
何も知らずに宿泊・旅行予約をしてしまうと割引やクーポン発行のために、いろいろなサイトに情報登録しなければならない。
ただ、楽天やじゃらん等の予約サイトであれば、予約を完了するだけでGOTOトラベルキャンペーンの35%割引が適用され、地域共通クーポン(紙クーポン)は宿泊施設でもらうことができる。
②ダイナミックパッケージでも「紙クーポン」を受け取れる。
また、楽天トラベルとじゃらんはANA、JAL等の航空機チケット付きのダイナミックパッケージを販売している点も注目。
通常ANAやJALからダイナミックパッケージを予約した場合は「電子クーポン」が発券されてしまう。
だが、楽天トラベル、じゃらん経由で予約した場合にはダイナミックパッケージでも「紙クーポン」をもらうことができる。
(JTBなど旅行代理店でも紙クーポンは発行してもらえるが「窓口予約、チケット受け取り限定」となるため、利便性が落ちる。)
航空機チケットも含めて旅程を組む場合には、楽天トラベル、じゃらんからツアーを申し込むと、
- ネットで予約ができ
- 登録処理もカンタンで
- さらに地域共通クーポンを「紙クーポン」で受け取れる
というメリットを受けられる。
③さらにポイントが付き、割引クーポンも使える
ほとんどの予約サイトではGOTOキャンペーンを利用していても、いつもの通り宿泊予約でポイントが付く。
楽天トラベル、じゃらんも宿泊完了の時点でポイントが付与されるので、予約サイトのポイントアップキャンペーンと併用すればさらに割引額が多くなる。
また、予約サイトによっては期間限定の割引クーポンが発行されることも多いため、
- GOTOトラベルキャンペーン 35%OFF
- 地域共通クーポン 15%OFF
- ポイント付与 3~5%
- 割引クーポン 数百円OFF
という4段階の割引を受けられるチャンスもある。
使いどころがない場合は「宿泊施設内で消費」
「紙クーポン」をもらっても、「電子クーポン」同様に利用先が見つからない場合も多い。
そういった場合は
を利用しよう。
多くのホテルや旅館は上記した予約サイトの多くと契約を結んでいるため、「紙」「電子」両方のクーポンに対応している可能性がに高い(事前にお問い合わせを)。
- 朝食
- お部屋での飲み物、食べ物等
- お土産物
などを購入するお金として早めに使い切るのがオススメ。
(やはり旅行で困ったときの最後の砦はホテルや旅館など宿泊施設だろう。)
楽しい時間をムダにしないで!
一番ダメなのは、私のように「どこでクーポンを使おうか」と悩んで、楽しい旅行の時間をフイにしてしまうこと。
たまの旅行をしっかり楽しむために、迷いなく、憂いなく、初日で使い切ってしまおう!
(後悔…)
まとめ
今回は『地域共通クーポン』を実際に使用して感じたこと、私なりの注意点をまとめてみた。
上気した通り、「電子クーポン」より「紙クーポン」の方が使えるお店が圧倒的に多い。
また、使い方も紙クーポンの方が圧倒的に簡単(紙を渡すだけ)。
「電子クーポン」スマホを操作したり、お店の方も確認をとったりと、客・店にとって非常に使いにくいものだった。
これからGOTOキャンペーンを使用して旅行に行く方々は、ぜひ「紙クーポン」を発行できる楽天トラベルやじゃらん、ステイナビを利用して便利に地域共通クーポンを使ってみてください。