美しい曲線美と実用性。コスパもよいワイングラスの決定版。
今回は、私が自宅で使用しているワイングラスの紹介をしていこうと思います。
メーカーは世界的に有名なリーデル社の、『grape@riedel(グレープ@リーデル)』というシリーズのグラス。
ワイングラスは様々なメーカーから星の数ほど発売されています。
私もホテルでソムリエをしていますが、公私ともにワイングラス選びはワインを選ぶより悩みます。
おかげで自宅用のワイングラス選びも一苦労でしたが、『グレープ@リーデル』を選び、愛用しています。
今回は、リーデルで販売されている『グレープ@リーデル』のおすすめポイントや気になるところを紹介していこうと思います。
結論:美しい曲線美に一目ぼれ。実用的でコスパも優秀なワイングラス。
私がこの「グレープ@リーデル」を使って感じた、このグラスの素晴らしいポイントは3つ。
- ボウルから脚にかけての美しい曲線美
- グラスがブドウ品種別で実用的
- マシンメイドでコスパ良し
特に、ボウルからステム(脚)にかけての滑らかな曲線がひときわ目を引くデザイン。
継ぎ目のない緩やかなカーブにきゅっと引き締まった足がとても美しく、ワインを注いだ様子についつい見惚れてしまいます。
ワインを注いでテーブルに置くだけで食卓が華やかになること間違いなしです。
また、『グレープ@リーデル』シリーズはブドウ品種別にグラスがラインナップされているので、自分の好みのブドウ品種に合わせて購入することができます。
『グレープ@リーデル』シリーズ全8種類のうち私が購入したのは以下の3種類を各2脚、合計6脚。
私が持っているグラス
- 赤ワイン用 → カベルネ/メルロ
- 白ワイン用 → リースリング/ソービニヨン・ブラン
- 泡用 → シャンパーニュ
この3種類でほとんどのワインをカバーできます。
また6脚程度なら、収納スペースにも困らないのでおすすめです。
さらに、コスパの良さも魅力的。
このグラスはマシンメイド(機械製造)製品のため、ソムリエシリーズなどのハンドメイド製品よりも価格がかなり抑えられています。
- 美しく
- 実用的で
- コスパ良し
『グレープ@リーデル』はこの3つのポイントを上手にまとめた、非常に満足度の高いワイングラスです。
こんな方におすすめ
- ワインが好き
- おしゃれなワイングラスを探している
- 汎用品のワイングラスからレベルアップしたい
- 自分の好きなワインをおいしく飲みたい
- 薄く、口当たりのいいワイングラスを探している
『グレープ@リーデル』の良いところ
ここからは『グレープ@リーデル』の良いところを紹介していきます。
詳細の紹介の前に、ワイングラス各部の名称をご紹介します。
はじめに:ワイングラスの各部の名前
- 飲み口 → リム(Rim)
- グラス部分 → ボウル(Bowl)
- 細い脚 → ステム(Stem)
- 土台 → プレート(Plate)
この各部分の形や大きさ、長さをワインに使われるブドウの特徴に合わせるためワイングラスはバラエティに富んだ形をしています。
①とても美しいデザイン
『グレープ@リーデル』は、ボウルからステムがとても美しく仕上がっています。
- 薄く仕上げられた、ボウル
- ゆがみのない、滑らかな曲線
- 締まりのある引き脚
など、他のグラスに比べ曲線の仕上がりがとてもエレガントです。
↑ カベルネ・ソーヴィニヨン/メルロ
↑ リースリング/ソーヴィニヨン・ブラン
↑ シャンパーニュ
特に、ワインを注いだ時にできるV字のグラデーションは、他のワイングラスにはない優雅さ。
赤ワインであれば、上は濃い赤色、下に行くにつれて彩度の高い明るい赤へ。
白ワインであれば、上部から下部に向けては透けるような透明感を楽しむことができます。
注がれているワインは、どのグラスに入っていても中身は変わりません。
でも、美しいグラスに注がれているワインは、ついつい素晴らしいものに感じられるのも事実です。
ワインを楽しむためには、香り・味わい・見た目・ストーリーなど様々な要素がありまが、「グレープ@リーデル」その優れたデザイン性で、見た目からワインを楽しませてくれます。
②口当たりの良い質感で、ワインのをおいしく感じさせてくれる
『グレープ@リーデル』一般的なワイングラスより薄く、口当たりがとても良いです。
実際に使ってみると、薄く仕上げられたリムの口当たりはとてもスムースで、一般的なグラスに比べワインの飲み心地をアップさせてくれます。
また、リムは広く緩やかなカーブを描くことから、自然にワインが口元に運ばれてきます。
「グレープ@リーデル」のように薄く口当たりの良いグラスを使うことで、ワインの「味の感じ方」グッと向上させることができます。
大好きなワインや初めて飲むワインを、素敵なグラスで飲む期待感。
それもまた、ワインをおいしく楽しむための秘訣だと思います。
③専用設計で「香り」を届けてくれる
「グレープ@リーデル」はブドウ品種ごとにグラスがラインナップされています。
ワインは、ブドウの品種、産地、生産年など様々な条件により香りと味わいが変わる飲み物です。
このような繊細な飲み物の「香り」「味わい」を最大限に引き出すため、グラスメーカーからはブドウ品種にあったグラスが数多く販売されています。
リーデルから販売されているグラスは全20シリーズ。
そのシリーズごとにブドウ品種に合わせたグラスが発売されており、グラス総数は100を超えます。
(この種類数がグラスメーカーごとに発売されているわけですから、グラス選びは本当に大変です。)
『グレープ@リーデル』のグラスラインナップは以下の通り。
品種 | |
赤ワイン系 | カベルネ/メルロ
ピノ・ノワール/ネッビオーロ シラー/シラーズ |
白ワイン系 | ヴィオニエ/シャルドネ
オークド・シャルドネ リースリング/ソーヴィニヨン・ブラン シャンパーニュ |
カクテル系 | マティーニ |
(私は、カベルネ/メルロ、リースリング/ソーヴィニヨン・ブラン、シャンパーニュの3種類を使用しています。)
赤ワイングラス3種(対応ブドウ品種6)、白ワイングラス4種(対応ブドウ品種4、他2)とメジャーどころをしっかり押さえた堅実なラインナップ。
グラスは種類が多すぎると選びにくくなるので、ある程度種類が絞られているシリーズがおすすめです。
(リーデル製グラスの中で最もラインナップの多いソムリエシリーズは27種類。正直選びきれませんし、保管場所もありません。)
↑ カベルネ・ソーヴィニヨン/メルロ
大きなボウルがワインと空気の触れる面積を広げ、重厚な香りをしっかり引き出してくれます。
↑ リースリング/ソーヴィニヨン・ブラン
小ぶりなボウルに、繊細なリースリングの香りをとどめてくれます。
ブドウ品種ごとにボウル部分が専用設計されているため、グラスの形は様々。
独特なワイングラスの形によってワインの香りを引き出し、グラス内にとどめることでワインの香りを楽しませてくれます。
『グレープ@リーデル』それぞれのワインが持つ「香り」を引き出し、飲む人に届けてくれるとても実用的なグラスです。
④コスパの良さ
『グレープ@リーデル』はマシンメイド(機械製造)グラスのため、コスパが良いのも魅力的です。
リーデル社のグラスはハンドメイドとマシンメイドの二種類があります。
一番の違いは、グラスの価格。
ハンドメイド品は一脚で数万円もするほどの高級品。
さすがに日常づかいするには価格が高すぎて手が出ません。
一方でマシンメイドタイプは、機械製造でコストを抑え、手ごろな価格で手に入る商品が多いです。
リーデルのグラスの価格比較
ここでは、リーデルのグラスラインナップ全20シリーズの価格を比較してみたいと思います。
(比較するのは各シリーズの「カベルネ・ソービニヨン/メルロなどボルドー赤系統のグラス」としました。)
各シリーズと価格の一覧は下記の通り。
シリーズ名 | 製造方法 | 一脚の値段 |
ブラック シリーズ レッド | ハンド | 33,000円 |
ソムリエ ブラック・タイ | ハンド | 30,800円 |
ソムリエ ホワイトナイト | ハンド | 27,500円 |
リーデル・ハイ・パフォーマンス | ハンド | 27,500円 |
ファット・ア・マーノパフォーマンス | ハンド | 16,500円 |
リーデル・スーパーレジェーロ | ハンド | 14,300円 |
ソムリエ | ハンド | 13,750円 |
ファット・ア・マーノ | ハンド | 11,000円 |
ヴィティス | マシン | 7,150円 |
リーデル・マックス | マシン | 6,600円 |
グレープ@リーデル | マシン | 5,500円 |
リーデル・ヴェリタス | マシン | 5,500円 |
リーデル・ワインウイングス | マシン | 4,950円 |
パフォーマンス | マシン | 4,950円 |
ヴィノム | マシン | 4,950円 |
弥栄(イヤサカ) | マシン | 4,400円 |
エクストリーム | マシン | 2,750円 |
ワイン | マシン | 2,750円 |
リーデル・オー | マシン | 2,475円 |
オヴェチュア | マシン | 1,650円 |
こう見てみると、ハンドメイドシリーズはマシンメイドに比べ頭一つ抜けた価格設定となっています。
最も高価なシリーズ「ブラックシリーズ レッド」は、グラス1つが33,000円。
ハンドメイドシリーズの中で、最もグラスラインナップが幅広くメジャーな「ソムリエ」でも、一脚13,750円。
一方マシンメイドなら、最も高価な「ヴィティス」が7,150円。
普及版の「エクストリーム」や「ワイン」シリーズなら2,750円と、世界的グラスメーカーの品としてはかなり良心的な価格です。
今回紹介している『グレープ@リーデル』シリーズも一脚5,500円とリーデルのグラスラインナップの中ではほぼ中間の価格帯。
一般的なグラスと比べれば高価かもしれませんが、大人の嗜好品を楽しむツールとしては適切な価格ではないでしょうか。
気になるところ
ワイングラスは割れやすい
『グレープ@リーデル』の気になる点は一つ、グラスが割れやすいことです。
ワイングラスというグラスは、とにかくほかのグラスに比べ割れやすいです。
大きく薄手のボウル、細いステム、薄いプレート。
何から何まで華奢に作られているにもかかわらず、高価なグラスになるにつれてさらに薄く、細くなっていくので取り扱いが大変です。
グラスは消耗品と考えよう
結論から申し上げて、「グラスは消耗品」と考えて取り扱うのがおすすめです。
私が働いているホテルでもそうですが、レストランではワイングラスが毎日パキポキ割れていきます。
グラスが割れるシチュエーション
- 片付け
- 洗浄
- 拭き上げ
など力のかかる作業をするときによく割れます。
(特に、洗浄中に蛇口に当てて破損させる確率が高いので、洗うときには細心の注意を払ってください!)
こういう光景をよく目にしているので、私はグラスを消耗品と考えています。
グラスはワインを楽しむための道具
ワイングラスはワインを楽しむための道具であり、道具は使ってなんぼです。
(高価なグラスを買っても、飾るだけでは少しもったいない気もします)
程よい価格で、気軽に使える。
『グレープ@リーデル』はそんなちょうどいいグラスだと感じています。
ワイングラスの収納方法
ワイングラスを買うときに気になるのが収納方法。
ワイングラスは背も高く、収納場所に困ります。
また、地震などの揺れにとても弱く、グラス同士が少し接触しただけでも割れてしまいます。
そのため、今回ワイングラスの収納方法を以下の4つのポイントを大切にして考えてみました。
ワイングラス収納のテーマ
- 割れ防止(グラス同士が接触しない)
- 割れ防止(グラス同士が接触しない)
- スマートに収納
最終的には、『グレープ@リーデル』のグラス6脚を下記の3つのモノと方法でスマートに片づけられるようになりました。
ぜひ参考にしてみてください。
グラスを上手に収納するために必要なモノ3つ
『グレープ@リーデル』を収納するのに必要なモノは以下の3つです。
これらの3つでワイングラスをスマートに収納できます。
以下に具体的な手順を紹介していきます。
①「割れ防止」:ワイングラスにキッチンペーパーを巻き付ける
まず、ワイングラスにキッチンペーパー(ティッシュでも可能)を巻き付け、輪ゴムで止めます。
これにより、
- グラス同士がぶつからない
- ホコリが入らない
ようにすることができます。
※キッチンペーパーを使っている理由は、ティッシュよりも「厚みがある」ため。
その厚みがグラスの保護力を上げてくれます。
②「割れ防止」:グラスを無印良品のファイルボックスに収納。
①で保護したグラスは、無印良品のポリプロピレンファイルボックスに入れて収納。
これにより、食器棚に直にグラスを立てて保管するよりも、転倒可能性がぐっと低くなります。
【幅10センチのファイルボックス】
「リースリング/ソーヴィニヨン・ブラン」×2、「シャンパーニュ」×2
【幅15センチのファイルボックス】
「カベルネ・ソーヴィニヨン/メルロ」×2
をそれぞれ収納することができます。
「リースリング/ソーヴィニヨン・ブラン」×2、「シャンパーニュ」×2を収納したときの様子。
4脚のグラスがぴったり収まって、とっても気持ちいいです。
同様に「カベルネ・ソーヴィニヨン/メルロ」もキッチンペーパーで包んで、
幅15センチのファイルボックスに収納します。
こちらも横幅ぴったりで収まってくれます。
割れないように保護したグラス6脚をファイルボックスに無事収納完了。
③スマートに収納
わが家ではこのファイルボックスをキッチンの吊戸棚に収納。
無印のファイルボックスは大体どこに置いておいても様になるので、とっても使いやすいです。
しっかり保護しているので、少し高いところに置いても安心なのもいいところ。
まとめ
今回は私が愛用しているワイングラス『グレープ@リーデル』を紹介してきました。
美しいカーブを描くデザイン、ワインの「香り」と「味」をしっかり表現してくれる実用性。
クオリティに対しコスパが良いところもうれしいポイント。
ワイングラス探しはなかなか難しいですが、グラスを変えるだけでワインの味わいがぐっと上がるのも事実です。
ぜひ皆さんも好みのグラスを見つけてみてください。
今回の記事が、みなさんのワインライフの一助になれば幸いです。